東北の高校生らカップスープのアイデア競う 優勝は福島食材生かしたたまごスープ 東洋水産

東洋水産は11月21日、東北6県の高校生を対象にしたフリーズドライ(FD)カップスープのアイデアコンテスト「スマイル“フード”プロジェクトin東北2020」決勝大会を宮城県仙台市内のホテルで開催した。

東北地方に多くの製造拠点を置く同社が、食の未来を担う高校生による地域の食文化創造をサポートしたいとの考えに基づき2015年から開催しているもので、今回で6回目。当日は、過去最多となる応募46校196チームの中から書類選考で選ばれた6チーム(1チーム3人)が杜の都に参集。プレゼンテーション審査、事前にFD化した作品と、レシピに基づき当日生鮮食材で再現調理した作品による試食審査に臨んだ。

真喜屋理恵子常務取締役ら審査員が「おいしさ」「独創性」「地域色」「カップスープとしての実現性」などの視点で審査した結果、猪苗代湖の水、「あさか舞」の米粉、福島の卵、伊達鶏といった福島の食材に、郷土料理「いかにんじん」を加えたボリューム満点の「ふくしまプライド。うっっっ米(まい)!たまごスープ」(福島県立あさか開成高校)が優勝。秋田名物「ハタハタ」が原料の調味料「しょっつる」と地元の定番食材「白神ネギ」などを使った「秋田の冬籠り」(秋田県立能代松陽高校)が準優勝に輝いた。

優勝したあさか開成高校スマイルA.K.Hチームリーダーの本田ひかりさん(スマイル“フード”プロジェクトin東北2020)
優勝したあさか開成高校スマイルA.K.Hチームリーダーの本田ひかりさん(スマイル“フード”プロジェクトin東北2020)

メンバー2人が欠席という緊急事態の中、チームリーダーとして一人で決勝大会に臨んだあさか開成高校スマイルA.K.Hの本田ひかりさんは「福島の食材の良さを全国の方に知ってほしいと思った」と喜びを口にした。福島県代表の優勝は今回が初。同メニューは2021年秋頃、マルちゃんブランドの商品として、東北エリアで限定発売される予定。

大会を総括した峯木眞知子東洋水産社外取締役は「それぞれ素晴らしいアイデアだったが、優勝チームの作品は、今までにない斬新な食感のたまごスープで、福島県の食材とたまごの使い方が独特。米の甘みが、たまごスープの旨みを深くしていた」と評価した。

他の作品(出場校)は、「青森 冬の味 たらの親子汁」(青森県立弘前実業高校)、「三陸イサダの野菜たっぷりスープ」(岩手県立大船渡東高校)、「伊達な宮城じゅうねんスープ」(宮城県農業高校)、「トマトみそいも煮」(山形県立庄内農業高校)。