ー今期業績について。
加藤 今期は社内的な構造改革を実施している。原料高、資材をはじめとしたコスト高に対応するため、損益分岐点を定めながら業務用やPBなどを再検討するとともに、NB商品の販売を強化している。その結果蜂蜜単体では若干販売数量がダウンしているが、売上利益ともに横ばいで推移している。
ー偽和蜂蜜について。
加藤 現地充填の安い蜂蜜製品が純良な食品スーパーの売場にも進出しており、業界全体が価格の低下に戸惑っている。一方中東紛争を契機に、為替変化、資材価格の値上げで苦しんでいる。にも関わらず、平行輸入された現地充填品の販売価格はさらに下がっており、当社を含めたパッカーとの価格差が更に広がっている。なぜそんな価格で販売できるのか疑問だ。
以前出席した日中蜂産品会議では、中国側代表団から「日本がそうした製品を受け入れなければいい」という耳が痛い発言があった。偽和製品を求めているのは日本側で、中国側はそうした需要に対応したに過ぎないということだ。いずれにせよ日本側が水際体制を整備することがまず大切なのだろう。
ー今後の事業展開は。
加藤 当社の軸の柱は蜂蜜、オリゴ糖、ゆずなどあるが、国内市場の今後の変化を考えると更に新たな柱が必要。実現させたい夢はいくつもある。例を挙げればゆずに続く柑橘類の品揃えを拡げたいし、さらに加藤美蜂園本舗の商品開発コンセプトとして<六味探求>という概念を掲げている。これまで当社は美味しく、健康にも寄与する天然甘味料を消費者の皆様に送り届けてきた。いずれは甘味から領域を拡げ六つの味、美味しさを送り届けたい。
ー来年は創業80周年ですね。
加藤 来年2月に創業80周年を迎えるのを機に、新カテゴリーに挑戦したい。テーブルハネーに始まり卓上品、食卓においていただく商品を提供してきた。新カテゴリーでは新たな容器を採用し、単身者が冷蔵庫に常備していただけるような商品提案を考えている。テーブルハネーでは周年を記念した消費者キャンペーン、流通キャンペーンも計画しており、売場の活性化にも寄与したい。

