日本生協連 冷凍食品が過去最高売上 19年度比2割増

日本生活協同組合連合会(日本生協連)は、22年度(4~3月)冷凍食品事業の供給金額(売上高)が前年比6.4%増、621.7億円と過去最高を更新した。

長期的なアップトレンドにコロナ禍以降の内食特需も重なり、19年度比22.0%増と拡大している。業態別は宅配が前年比5.9%増(19年度比20.9%増)、店舗が同9.7%増(同29.5%増)。

22年度はコストアップが進行し食品の値上げが相次ぐ環境下、主力品については買い求めやすい価格を維持できるように商品設計の見直しなどを実施、冷凍食品部門は数量ベースでも前年を上回った。為替変動で輸入価格が急上昇した海外商品については、国内製造品への切り替えなどで安定供給に努めた。

カテゴリー別の実績を見ると、「調理冷食」(構成比58%)は5.1%増。麺類・米飯等がけん引した。「畜産」(同20%)は14.8%増。堅調な需要に加え、21年度に一部供給不安が発生した反動増を含む。「冷凍野菜」(同15%)は2.7%増。国産の枝豆やほうれん草が振るわず小幅な伸びにとどまった。子育て世帯向けの「きらきらステップ」と「きらきらキッズ」は続伸。「アイス冷菓」(同7%)は2.4%増。

23年は引き続き「核商品づくり」「コスト改善への取り組み」「価値訴求型商品の追求」「安定供給への取り組み」などを推進。春の新商品は、家庭ですぐ調理可能な「ムダなく使った国産粗むきさといも250g」、トレイごと電子レンジ調理できる「ごろっとチキンのバターチキンカレー1人前(270g)」、大豆のたんぱく質を手軽に摂れる「大豆でつくった 湯葉焼売6個入(144g)」などを発売。