加工食品油脂日清オイリオとJ-オイル 搾油事業の提携合意 原油・油粕、スワップ実施へ

日清オイリオとJ-オイル 搾油事業の提携合意 原油・油粕、スワップ実施へ

日清オイリオグループとJ-オイルミルズは3月31日、搾油事業に関する業務提携基本契約を締結した。両社は昨年10月末から川上の搾油領域(原油と油粕の製造)における業務提携を検討・協議してきたが、関係当局との相談も経て、基本契約締結に至った。提携内容は次の通り。資本提携は従来通り、検討していない。

①両社の搾油設備を活用した搾油工程(原油と油粕の製造)の受委託
②油糧種子や原料油脂の共同配船
③原油と油粕の工場間での等価交換
④災害による工場操業停止など供給に問題が発生した場合の協力体制構築

具体的な取り組みは今後スタートするが、両社の保有する搾油設備を有効活用した供給体制の構築や、油糧種子・原料油脂の共同配船や輸入本船の大型化による調達力強化などを進める。

また、これまで両社が各工場間で行っていた原油と油粕の移送について、相互の最寄り工場からの等価交換(スワップ)を実施し、物流の効率化とCO2削減につなげるほか、自然災害等の有事における供給安定化を目的とした協力体制を構築する。

なお、日清オイリオとJ-オイルミルズでは「今後50年の環境変化を見据え、国内搾油産業の長期的な課題の解決と持続可能な発展のためのさらなる検討に着手することとし、業務提携についての協議体を今後も継続する」とコメント。

今後の検討内容として、両社が搾油工場を構える岡山県倉敷市において、両工場(日清オイリオ水島工場、J-オイルミルズ倉敷工場)を相互に活用し、より効率的かつ安定供給の継続を可能とする搾油体制の構築や、脱炭素社会への取り組み、AI・IoT活用によるスマートファクトリー化構想など、将来の両社共同での運用について実現可能性も含めた協議を進めるとした。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。