高齢者施設向けに完全調理済み冷凍食品を提供するクックデリは、業界初となる日本最適化栄養食協会の認定商品を開発、新商品「粥プラス 肉みそ」で施設給食の“お粥革命”を目指す。一般的なお粥に同品を加えるだけで、「日本人の食事摂取基準2020」に基づく33種類の栄養素がバランスよく調整された一杯に仕上がる。同社は「お粥は食べやすいので高齢者に選択されやすいが、水分が多く栄養量が少ない。新商品はその課題を解決し、提供現場の人手不足にもお役立ちできる」とアピールした。
最適化栄養食は一人ひとりの状態にあわせて主要な栄養素がバランスよく適切に調整された食のこと。これまで15企業から認証製品が発売され、25年度末時点で約5400万食が出荷されている。
10日の販売開始にあわせ、都内で発表会を開催。クックデリは今年9月に設立10周年を迎えるが、近年の売上は23年度92億円、24年度132億円、25年度168億円と成長著しい。累計の販売食数は2・5億食を突破した。約30名の管理栄養士が在籍し、おいしさと栄養バランスを追求した完全調理済み冷凍食品の開発に取り組んでいる。

冷水健一(しみず・けんいち)常務執行役員営業本部長兼マーケティング室長は「当社の大きな目標は世界からフレイルをなくすこと。現在は全国7000施設に毎日23万食を提供しているが、過去5~6年で3倍強に拡大した。この伸びはわれわれの努力というよりも、社会環境の変化や世間の人手不足に大きく後押しされている」と話した。
発表会の前半に日本最適化栄養食協会の伊藤裕理事長(慶應義塾大学予防医療センター特任教授)が講演。「ウェルビーイングの実現に食事は収入と同じくらい重要なことが分かっている。ただし現在の食環境では栄養バランスを整えることが難しい。その課題に対し、最適化栄養食を取り入れることは有効」などと語った。
「粥プラス 肉みそ」は日本最適化栄養食協会の認定商品。単純な栄養添加はえぐみが強くなるため、開発では素材選びや製法に試行錯誤したという。キャッチコピーは「一杯でしっかり栄養補給、高齢者のためのお粥革命」。お粥200gに肉みそ53g(1人前)を加えるだけで、手軽に栄養バランスの良い食事が完成する。1食当たり303kcal、たんぱく質15gなど。食用油脂のうちMCTオイル(中鎖脂肪酸)を豊富に使っていることもポイント。冷凍食品、1袋265g(5人前)。
今後に向け、同社は「しっかりした味付けとおいしさにこだわっており、ドリア、トースト、麺などの料理にも合わせやすい。『粥プラス』シリーズとしてフレーバー展開を検討中」としている。





