加工食品調味料・カレー類厚生産業 「漬物の素」No...

厚生産業 「漬物の素」No.1目指す こうじ製品は独自技術に磨き 里村俊介社長

 漬物の素や米こうじ製品を手掛ける厚生産業(岐阜県揖斐郡)の26年3月期上期売上は、漬物の素が数ポイント増、こうじ製品は二ケタ近い伸びを見せ、トータルでも一ケタ台後半のプラスとなった。

 漬物の素は、主力の浅漬けの素が若干前年を割り込んだが、ぬか漬けの素と漬け床(保存漬)カテゴリーでカバー。こうじ製品では家庭用の甘酒や乾燥米麹が堅調。業務用は、注力商材の「アスペルパウダー」や化粧品原料などが好調で二ケタ増としている。

 漬物の素については、「気候変動の影響もあり、近年は野菜の作況が読みにくい状況が続くが、今年の収穫に関しては価格が高くても物量はそれなりに出ていた。当初は相場高で今年も厳しいのではという声もあったが、想定を上回る着地ができた」(里村俊介社長、以下同)とする。

 浅漬けの素は農協ルートの主力品が伸び悩んだものの、量販向けで定番アイテムの「塩こんきゅうりの素」や新商品「やみつききゅうりの素」などが好調に推移。

 ぬか漬けの素は、主軸ブランドの「コミローナ 熟成ぬか床」が二ケタ増。通販専用の「冷蔵庫で育てる熟成ぬか床」シリーズも、「スターターセット」や「たしぬか」が二ケタの伸びを見せた。

 25年5月に宏昌食糧研究所より事業を引き継いだ粕漬の素の売上が好調で、漬け床(保存漬)カテゴリーは約1.5倍と大きく数字を伸ばした。

 下期重点施策として、「浅漬けの素では『甘酢昆布だいこんの素』を軸に季節商材の拡売に注力。ぬか漬けの素は主力2ブランドの拡販に注力するとともに、現在苦戦している『ラップdeカンタン ぬかチューブ』のてこ入れを講じていく」。

 また、「親子で楽しく学べる 手作りぬかどこキット」が、7月に「第6回日本子育て支援大賞」、秋には「第19回キッズデザイン賞」を受賞したことを受け、「改めて学校や地域での食育授業等への提案を推し進める」。

 漬け床(保存漬)は、宏昌ブランドを継承したことを受け、自社製品と合わせ再強化を図っていく。この11月には「たくあん漬の素 しそかつお風味」「新漬たくあんの素」「らくらくしば漬の素」の3品を新たに発売。漬物文化の継承・発展への貢献に引き続き尽力する。

 一方、こうじ製品では、家庭用甘酒は前年比数㌽のプラス。NB主力商品の「お米と米麹でつくったあまざけ」は1Lサイズが牽引したこととEC販売の再強化で二ケタ増。高付加価値タイプの「すっきり飲める腸活甘酒RP」はやや苦戦したが、その他こうじ製品で24年春にリニューアルした「乾燥米こうじ(300g)」が大きく伸長した。「競合商品との差別化も図れており、店頭での動きも活発化している。下期以降、さらに攻勢をかけていきたい」。

 業務用では、製菓・製パン・惣菜用の品質改良素材「アスペルパウダー」シリーズが2割強の伸び。この夏には肉質改善に特化した「アスペルパウダーNK」を発売した。

 化粧品原料もベースは小さいが約1.8倍と高伸長。24年から大手ドラッグストアのPB化粧品にも採用されている。

 「長期戦略として、漬物の素はシェアをさらに高め、将来的には業界No.1を目指す。こうじ製品は、業務用を中心に独自技術を磨き、『こうじのことならば厚生産業』と頼られる企業になりたい」。

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