日東ベスト 初の市販専用冷食ブランド エーデルシェフで本格牛丼

業務用冷凍食品を製造・販売する日東ベストはこのほど、市販専用の新ブランド「エーデルシェフ(EC)」を立ち上げた。「業務用の本格スペックをご家庭で」をコンセプトに、一般的なスーパーやドラッグストアでの販売を想定。これまで業務用製品がC&C業態で販売されることはあったが、開発段階から市販専用とするのは初めて。

新商品発表会で渡邉昭秀取締役常務執行役員は「C&Cではハンバーグほか当社冷凍食品が高く評価されている。家庭向けは新たなチャレンジだが、4月に市販事業部を立ち上げて注力する」と話した。

第一弾は「EC牛丼の具80」「EC大盛牛丼の具150」「EC牛カルビ焼肉丼の具80」「EC大盛牛カルビ焼肉丼の具150」の4点。いずれも牛バラ肉を使い、タレにこだわって仕上げた。レンジ加熱か湯煎のみで手軽に本格的なおいしさが味わえる。2月中に発売予定。

渡邉昭秀取締役常務執行役員(日東ベスト) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
渡邉昭秀取締役常務執行役員(日東ベスト)

業務用ルートは、1月末から今春夏の新商品を発売し、既存ブランドの拡販も進めている。

外食向けの「ジョイグルメ(JG)」ブランドからは5商品を新たに発売。「JGブラックアンガス牛焼肉」は香ばしく焼き上げたブラックアンガス牛のバラ肉を使用。シンプルなタレで肉の美味しさを引き出す。プラントベースフードの「JG大豆ミートの焼肉風」は、従来品に対して外食の現場から「卵を使用している旨の説明が必要になる」と指摘されていたため、卵不使用に改良した。得意のハンバーグでは、粗挽きを求めるユーザー向けに「JGハンバーグロッシュ」(100g/120g)を開発。4~8月限定のリニューアル品として、スイカ模様のスポンジケーキに隠し味で沖縄県産塩を用いた「JG20カットロール(国産スイカ)」を発売する。

惣菜や給食向け「ベスト」ブランドの新商品は8点。監修品への需要を踏まえてモランボン社のタレを使った「モランボン監修牛カルビ焼肉」は、高単価品として投入。給食向けの「じゅわっとはじけるゼリーシリーズ」7点は、口に含んだ食感をよりなめらかにブラッシュアップした。

アレルゲン対応「フレンズミール」(FM)ブランドでも、新商品を1点発売したほか、35商品をリニューアル。

一方、渡邉取締役は業績の進捗に触れ「12~1月トータルでの売上は前年を超えたが、1月中旬から少し数量が落ちている。新商品で挽回し3月決算の期末を迎えたい」と話した。