「酒屋大賞2023」初開催 酒販店が選ぶ日本酒蔵 最高賞に「みむろ杉」の今西酒造

全国の酒販店がその年に一番お薦めしたい日本酒を選ぶ「酒屋大賞2023」の表彰式がこのほど都内で開かれ、最高賞のGOLDは清酒「みむろ杉」を醸す今西酒造(奈良県)が受賞した。今西将之社長(写真中央)は「約10年前に家業を継いで以来、『みむろ杉』は情熱を持った酒販店の方々に育てていただいた。これからも酒造りに正面から向き合い精進していきたい」と喜びを語った。

全国の酒屋231店舗の参加を得て決定した。SILVERには「産土」醸造元の花の香酒造(熊本県)、BRONZEには「あべ」醸造元の阿部酒造(新潟県)を選出。店員による事前のWEB投票(総計294票)で20蔵が選抜され、本選は各蔵が持ち寄った市販酒3本ずつを48人が利き酒して味わいやコンセプトを評価した。一般的なブラインド審査ではなく、オープン審査としたことがポイント。本選の投票者には出品蔵の詳細な情報を事前資料として配布した。

今西酒造「みむろ杉」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
今西酒造「みむろ杉」

発起人で実行委員長のカワナアキ氏(Cland社)は「約4年で200蔵を訪問し、日本酒業界の様々な課題を聞いてきた。『これまでと違うことを、これまでの人たちと楽しくやっていきたい』との想いを持っている。今回のイベントを通じ、製品の酒だけではなく、酒蔵も評価されることにつながれば。10年は続けていきたい」などと話した。式ではカワナ氏と親交のあるアスリートの為末大氏が基調講演を行った。

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本選に進んだ20酒蔵は次の通り。

上川大雪酒造〔緑丘蔵〕(北海道)「上川大雪」、飛良泉本舗(秋田県)「飛良泉」、新澤醸造店(宮城県)「伯楽星」、宮泉銘醸(福島県)「冩楽」、松崎酒造(福島県)「廣戸川」、浦里酒造店(茨城県)「浦里」、阿部酒造(新潟県)「あべ」、天領盃酒造(新潟県)「雅楽代」、玉泉堂酒造(岐阜県)「醴泉」、伊東(愛知県)「敷嶋」、丸石醸造(愛知県)「二兎」、元坂酒造(三重県)「KINO」、今西酒造(奈良県)「みむろ杉」、千代酒造(奈良県)「篠峯」、相原酒造(広島県)「雨後の月」、板倉酒造(島根県)「天穏」、高木酒造(高知県)「豊能梅」、重家酒造(長崎県)「よこやま」、森酒造場(長崎県)「飛鸞」、花の香酒造(熊本県)「産土」

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