14.3 C
Tokyo
13.8 C
Osaka
2026 / 02 / 14 土曜日
ログイン
English
加工食品漬物ぬか漬けの素売場拡大 野菜だけでなく、肉・魚にも

ぬか漬けの素売場拡大 野菜だけでなく、肉・魚にも

コロナ禍の在宅時は一気に増えたぬか漬けユーザー。現在は、アフターコロナと値上げの影響などで、いりぬか・ぬか漬けの素は縮小傾向が続く。しかしここにきて、健康志向や美容需要から、再びぬか漬けに注目する小売業もあり、ぬか漬けの素の売場がドライだけでなく農産、日配と広がりつつある。

これから夏野菜が本格化し、ぬか漬けの素も最盛期に入る。野菜あってのぬか漬けの素なので野菜の相場高騰は気になるところだが、ぬかを野菜だけでなく肉や魚へ調味料としての活用を促す商品も増えている。ぬか原料高騰は課題として残るが、最盛期を前に再度ぬか漬けユーザー拡大に業界あげて挑んでいる。

いりぬか・ぬか漬けの素のコロナ以降を振り返ると、20~21年は巣ごもり需要を享受し、売上は二ケタ増の企業も多かった。その時増えたのは、休眠ユーザーの復活だけでなく、今まで少なかった男性や若年層ユーザーだった。タレントのぬか漬けを漬けこむ動画アップも後押しした。

その後、増えたと思われた新規ユーザーの定着は少なく、さらにぬか原料のひっ迫感からの原料高騰で23年は各社が値上げを実施した影響もあり、各社の実績はコロナ前まで戻ってきたのが実情だ。そういった中だが、消費者の根底にある健康・美容需要からぬかへの期待は一定数あり、TVの健康系情報番組でも発酵食品であるぬか漬けの有用性を識者が話している。

現在、ぬか漬けの素の売場を農産売場などに広げるスーパーもある。あるメーカーによると、ドライよりも農産で販売した方が販売数は「5倍多い」という。同メーカーが取り組むスーパーでは、大型店中心にドライ、農産、日配と3部門で扱っている。

また、ぬか漬けは野菜を漬け、食べるときはぬかを洗い落とすのが一般的だが、この常識も修正していく。つけもとは、5月下旬の新商品「まぶしぬか」で「米ぬかごと食べる」を訴求し、さらに焼魚、唐揚げの味付け、炒め物などへの使用を推奨していく。コーセーフーズは、食育やSDGs教育にぴったりの「手作りぬかどこキット」を新発売し、親子で楽しく学んで発酵体験を訴求する。日本いりぬか工業会は5月8日の「ぬか漬けの日」に合わせたアイデアレシピを募集するなど、業界各社がぬかの活用シーンを増やす取り組みでユーザーの底上げを図っている。

(5月17日付本紙に「ぬか漬けの素特集」)

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。