ヤオコーは長期目標の250店舗体制を見据えた標準店進化型モデルとなる「東松山新宿町店」(埼玉県)を先月オープンした。変化する市場環境やライフスタイルに対応し、縮小するマーケットでも高い商圏シェアを獲得する強い標準店づくりを推進。尖った提案が目立ったこれまでの大型旗艦店とは異なり、600坪クラスの標準店に落とし込めるMDやレイアウト、店舗作業の効率化による働き方改革などの取り組みを強化した。
東松山新宿店は、同社創業の地・埼玉県小川町に隣接する東松山市では初出店。幹線道路沿いSC内立地で、店舗面積は2千200㎡(665坪)。同社の標準店(550~600坪)よりは若干大きい規模だが、一般的な標準店に波及できる現場目線のMDや、立地対応力と生産性向上につながる売場レイアウトを意識した新店となった。
地域密着の食生活提案型スーパーとしてのストアコンセプトは「美味しさと楽しさで信頼される店」。重点取り組みは
▽生鮮3品の強化
▽ミールソリューションの充実(カフェ強化による「その場で食べる」需要の取り込み)
▽価格コンシャス(安さと値ごろ感の打ち出し)
▽働き方改革(作業カイゼン、店舗レイアウト標準化による少人数で高い生産性の実現)

グロサリーはEDLP、単品量販、量目を意識したMDを強化。売場作業の効率化につながるバックヤードのレイアウト配置やスペース確保、補充作業の軽減を意識した什器の採用など、SKUは維持拡大しながら、生産性を高める工夫を随所に施した。
例えば、リーチインの飲料売場では、什器の奥行きを確保することで1フェース2本分の陳列量が増加した。青果でも一部平台什器を採用するなど、今後もロットに応じた什器を検討し、単品量販しやすい売場作りと補充作業の軽減につなげる。
初年度売上目標は18億円。総SKUは1万4千900(うち生鮮1千260、デリカ330)。売上構成比は生鮮37.8%、デリカ16%。
会見で川野澄人社長は「念願だった東松山への出店で、若手の店長クラスを中心にプロジェクトチームを編成し、今後の標準店進化型モデルとなる店づくりを進めてきた。ベルク、ロピア、アピタ、ベイシアなど競合も多いが、東松山はわれわれのドミナミントの中心であり、ヤオコーとしての特徴をしっかりとお客さまに伝えていく。生鮮・デリカの強化や、働き方改革や生産性向上を意識し、現場目線で新しいMDにもチャレンジした」と語った。


