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逆光線(コラム)「昔は自由だった」の陰で

「昔は自由だった」の陰で

「このおばさん、やるねえ(略)そんなに美しい方とは言わんけれども」(上川外相を評して自民党・麻生副総裁)。外相が男性でもそんなこと言ったのだろうか。このおじさん。

▼「考え方や行動がメチャクチャだからこそ、一般人では思いつかないことが出来る。今のご時世とやらに合わせねばならないこと、胸が痛みます」「若い頃の方が自由だった(略)何も言えない今の世界こそ嘘だらけ」(性加害疑惑の松本人志氏を擁護して広島マツダ元会長)。

▼そんな「昭和脳」な人々の言動を思い出させたのが、話題のドラマ『不適切にもほどがある!』。楽しみながら観てはいるのだが、気になるのが「現代はコンプラばかりで息苦しい。昭和は自由で良かった」といった単純な共感が目立つことだ。その「自由」とはたとえば、それを享受する人々に踏みつけられる人がいても、それに気づかなくても、批判もペナルティーも受けない「自由」のことではないのか。

▼なぜ「不適切」とされるようになったのか?自らの頭で考えず「コンプラだから」で表現に蓋をするのと同じくらい、その「自由礼賛」の陰には度し難い思考停止がある。

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