逆光線(コラム)コメも国産保護の年に

コメも国産保護の年に

 日本茶が、国内すべてを対象産地とする初の地理的表示(GI)登録産品となった。日本茶の輸出金額は2024年以降倍増し、海外では偽装品も流通しているという。国内茶産業を保護する農林水産省の画期的な判断だ。

▼伊藤園は5月中旬から「お~いお茶」ブランドの商品パッケージに「純国産茶葉100%」の表記を始めた。生産量が多く価格も安い海外産の茶葉を「使用しない」と宣言することには、企業として一定のリスクが伴う。最大手の伊藤園がそのリスクを取ったことは、茶業界に強いメッセージとして響いた。

▼おにぎりの「海苔」は、17年施行の改正食品表示基準で原料原産地表示制度の対象に加わった。海苔はごく軽く、国別重量別表示の原則だけでは制度の対象から外れてしまう。韓国・中国産の輸入枚数が増える中、生産者サイドからその必要性を訴えていた。

▼農水省は5月に公表した「食料・農業・農村白書」で輸入米の増加による国内生産への影響に懸念を示した。25年度のコメ輸入数量は24年度の約30倍。うち米国産は約190倍だった。今年はコメも国産保護の年になるだろうか。

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