11.5 C
Tokyo
14.6 C
Osaka
2025 / 12 / 19 金曜日
ログイン
English
流通・飲食小売アークス 売上高、過去最高を更新 電気料金高騰で減益着地

アークス 売上高、過去最高を更新 電気料金高騰で減益着地

アークスの2023年2月期の連結業績は、売上高が前年比1.7%増の5千662億円となり、「収益認識に関する会計基準」の適用後で過去最高を更新した。売上総利益は前年比3.1%増の1千418億円となったものの、電気料金高騰に伴う水道光熱費など販管費の大幅な増加をカバーしきれず、営業利益148億円(前年比6.9%減)、経常利益164億円(同5.0%減)、当期純利益99億円(同3.5%減)となった。

既存店売上高は前年比1.0%増加。コロナ行動規制の緩和が逆風となり客数が1.6%減少した一方で、客単価は2.7%の上昇となった。販売価格上昇の影響で、1点単価は4.0%の上昇となったが、1人当たり買い上げ点数は1.3%の減少となっている。

営業面では、PB商品として位置付ける「CGC商品」の販売を強化した。アークス設立20周年記念事業としてオリジナル弁当の販売やカード会員へのポイント還元キャンペーンなどを実施したほか、新日本スーパーマーケット同盟による共同販促、オリジナル商品の開発などにより他社との差別化、コスト削減を図った。

店舗展開では、「スーパーアークス千代台店」(道南ラルズ)など2店舗を出店する一方、22店舗を改装した(内、8店舗は業態変更)。前期末のグループ合計店舗数は373店舗(2店舗減)となった。

2024年2月期は「価値変容の時 インフレに挑戦 新価格体系の移行で幸福な生活を創出す。」を経営方針に掲げ、CGC商品の更なる拡販、新基幹システムの利活用、スーパーアークスへの業態変更を促進する。連結業績は、売上高5千820億円(前年比2.8%増)、営業利益148億円(同0.2%減)、経常利益162億円(同1.5%減)、当期純利益99億円(同0.0%増)を目指す。
2023年2月期アークス決算表

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。