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激安特価7円商品も 来店時の驚きや買い物の楽しさ演出 真のディスカウントストア志向するイオンビッグが集大成的な店舗開業

 イオンビッグが7月9日にオープンした横浜市初出店のディスカウントストア「ザ・ビッグ港南台店(以下、港南台店)」(神奈川県横浜市)のアウトレットコーナーには、激安特価と銘打つ商品が一堂に会する。オープン初日には本体価格7円の商品も置かれた。

 この日、会見した三浦弘社長はアウトレットコーナーについて「アウトレットコーナー専属バイヤーが机の商談ではなく倉庫まで取りに伺うような足で稼ぐ買い付けで、数量限定ではあるが破格値で販売している。お客様に来店時の驚きやお買い物の楽しさを感じていただきたい」と説明する。

アウトレットコーナー
アウトレットコーナー

 アウトレットコーナーには、輸入品もあり、どれも数量限定であるため、来店客にとって訪れるたびに今だけのお買い得に出会える仕立てになっている。まだ食べられる食品を有効活用することでフードロス削減にもつなげる。

 「オールタイムヌードル しょうゆ味」(87円*価格は7月9日時点の本体価格、以下同)や「たっぷりミートソース」(97円)などカップ麺から日用品までを網羅するザ・ビッグのお買い得プライベートブランド(PB)は、25ブランド・530SKU(品目)を取り揃える。

ザ・ビッグのお買い得プライベートブランド
ザ・ビッグのお買い得プライベートブランド

 これらはイオンの商品開発力を活かして開発され、無駄を省くことで値頃感を創出している。

 PB「トップバリュ」との棲み分けについては「カテゴリの一番低価格なところでザ・ビッグのPBを打ち出すのが我々の戦い方。『トップバリュ』や『ベストプライス』(『トップバリュ』の価格訴求型PB)にはないカテゴリを補うほか、『トップバリュ』をもっと切り詰めて低価格を打ち出している」と語る。

 「野菜を買うならビッグ!」を合言葉に、新鮮な野菜を毎日低価格で提供。名物の焼きいも(Mサイズ)は、季節に合った産地や品種を選び99円で提供。店内で毎日焼き上げる名物・焼きたてパンも99円均一で取り揃えている。

焼きたてパン売場
焼きたてパン売場

 惣菜売場では「具だくさんの玉子サンド」(197円)や、「だし香るロースかつ玉重」など丼や重を297円から用意している。

 惣菜については「アウトパックも増やしていくが、インストア加工の強みも出していきたい。港南台店はもとともダイエーで培ったインストア加工のノウハウを持つ。上手く融合しつつ、大きく違うのはインストア加工でもローコストを追求していく点にある。お魚を例に挙げると、つまを省くなど、お客様のご負担のならないところを削っていく」との考えを明らかにする。

 同社は、静岡新川プロセスセンターをはじめ、2023年下期(9月)から5つのマクロプロセスセンター(宮城2・山梨1・静岡1・岐阜1)を稼働している。

「黒毛和牛サーロインステーキ用150g」(970円)
「黒毛和牛サーロインステーキ用150g」(970円)

 精肉売場の目玉は「黒毛和牛サーロインステーキ用150g」(970円)や一頭買いならではの値頃感を打ち出した国産豚など。飼料に抗生物質・合成抗菌剤を一切使用せずに育てた国産「純輝鶏(じゅんさけい)」も目玉と位置付ける。

 日用品や生活雑貨も値頃感を打ち出して取り揃える。オープン初日、「トレジャー売場」と称するお楽しみコーナーにはTシャツ(300円)や子供靴(970円)、IHフライパン(500円)が売られていた。

 アウトレットコーナーやPBと並ぶ港南台店の特徴に、通路を広くするなどの利便性を挙げる
 「一番は“やすさ”にあるが、“やすさ”は価格の安さもあるが、お店に入りやすさ、買いやすさ、選びやすさもあり、価格に加えて、このような“やすさ”を追求している」と述べる。

「ザ・ビッグ港南台店」は商業施設の地下1階に入居
「ザ・ビッグ港南台店」は商業施設の地下1階に入居

 同社は2011年8月、イオンリテールから分社化して設立。メガマート・マックスバリュ・スーパーセンターからの業態転換により事業を開始した。

 2025年度売上高は2950億円。店舗数は港南台店を含めて129店舗。東は宮城県、西は奈良県まで12の県で店舗を運営している。

 店舗は3つのフォーマットに大別される。

 129店舗の内訳は、衣料品・食品・住居余暇商品をフルラインで取り揃えた大型店舗(基準売場面積5000㎡以上)の「ザ・ビッグエクストラ」38店舗、港南台店が該当する中型店舗の「ザ・ビッグ」(同2000㎡以上5000㎡)61店舗、小型店舗(同1000㎡以下)の「ザ・ビッグエクスプレス」30店舗となる。

 港南台店は、1977年に「ダイエー港南台店」として開店以来、「イオンフードスタイル港南台店」を経て49年にわたり展開してきた店舗を受け継ぎ新たにスタートした。

イオンビッグの三浦弘社長
イオンビッグの三浦弘社長

 イオンビッグは2030年までに目指すべき姿として「地域で一番頼られるディスカウントストア」と「従業員が誇れるディスカウントストア」を掲げる。

 三浦社長は「お子様からシニアの方までに親しまれ、従業員がご家族やご友人に『一緒にイオンビッグで働こう』と誘うような会社にしていきたい」との青写真を描く。

 業態としては本物のディスカウントストアを志向する。

 「『安かろう悪かろう』や『安物買いの銭失い』と思われないように、自助努力で品質や鮮度、味にもこだわった上で低価格にしていく。ローコストの什器の導入や従業員の働きやすさ、生産性向上を原資にしていく」と意欲をのぞかせる。

 港南台店は、今後の店舗展開のモデルと位置付けている。

 「アウトレットコーナーを含めて、今までの集大成的な店舗となる。今のイオンビッグができることを全て港南台店で表現した。港南台店で上手くいったものを他の店舗の改装などに取り入れていく」と力を込める。

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