「おせち商戦」に手応え 賞味期限延長も効果

コロナ禍での2度目のおせち商戦が終わった。スーパーでの店頭販売は、12月25、26日と大みそか前の2回のピークがあり、メーカー各社は最需期に向けて品ぞろえを強化。大みそかまで社員総出で売場応援に出た企業もあった。

商品では少人数用おせちの需要が急増しているため、少量品を詰め合わせたセット物の販売を強化。一部商品では包装形態の改良などにより賞味期限を延長させた商品で対応し、その効果もあった。小売も売場スペースを拡大して需要に応えた。

前哨戦となった9月から始まったスーパーやデパートでの事前予約は、早割、早期特典を盛り込んだ仕掛けも手伝って順調に推移しており、リベンジ消費もあって高単価商品の予約が好調。その結果、おせち総需要は在宅需要で沸いた昨年並みの実績だったようだ。

数年来、漸減傾向が続いてきたおせち市場だが、一昨年は新型コロナの影響により在宅需要が発生し、市場は総じて増勢で、昨年もプラスを見込んでいるメーカーが多かった。ただし2019年ベースには戻らないという予想では各社が一致。帰省者は昨年より増えたが、大勢では帰省を控える傾向であり、引き続き在宅需要が根強かった。

社員の働き方改革の一環により、元日および三が日を休むスーパーが増え、その分、例年以上に年末のまとめ買い需要が発生した。おせち商品トップの紀文食品は12月31日から1月10日まで「教えて!わが家のおせち」写真募集キャンペーンを実施。他社もSNSを通して若年層への需要を強化した。

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