農水畜産業水産〈持続可能性追求するアイル...
カナエ モノマテリアルパッケージ

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編③ Atlantic Dawn Group 環境配慮へ設備投資

魚由来の機能性素材も

冷凍遠海魚の製造を手がける家族経営の水産企業。50年以上にわたる知識と経験をもとに、自社の漁船および陸上加工施設を運営している。

「環境を大事にすることが、全社的な哲学。近年は船や工場の近代化へ大規模な投資をしてきたのもその一環だ。世界的にも珍しいディーゼルエンジンと電気によるハイブリッド駆動の漁船や、冷媒にアンモニアを使用した環境負荷の少ない冷凍設備などを導入している」。カール・マクヒューCEOが語る。

日本向けにはサバなどの遠海魚を輸出。CEO自ら東京をこれまでに数回訪れ、顧客と長期にわたる関係を築いてきたという。魚の脂質を保つため24時間以内に急速冷凍するなど、日本側が求める品質へのニーズに応える。

魚由来の新素材
魚由来の新素材

今後のアジア市場を見据えた新プロジェクトも進行中。魚のたんぱく質に含まれる健康成分のペプチドに着目したプロテイン粉末だ。政府系研究機関との共同研究に取り組む。

繁殖が早く個体数が豊富なタラの一種「ブルーホワイティング」から、繊細な加工技術によりペプチドを壊さずに抽出・粉末化。4年にわたる開発を経て、今月から小規模な工場での生産に着手。最終的に年間5万tの加工(魚の重量ベース)を予定する。すでに大手食品メーカーとも契約しているという。

(つづく)

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編② Sofrimar つぶ貝の最大サプライヤー

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編④ Errigal Bay 資源保護へ厳格管理

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。