東洋水産は、手軽に本格魚介料理が楽しめる「ChoiFish(ちょいふぃっしゅ)」シリーズから新商品2品を発売する。主に食品スーパーなどの水産売場で展開しているが、今春以降は試食販売も実施するなど市場への浸透を図ってきた。24年秋は新商品で「北海道秋鮭のちゃんちゃん焼き」と「さばのみぞれ煮」を9月1日から発売。人気の魚種を使った季節感あるメニューを夕食や晩酌のおつまみで手軽に楽しめる。
試食販売でおいしさに手応え
商品コンセプトは「レンジ調理で簡単に楽しめる魚料理」。水産冷凍食品(販売温度帯―18℃以下)と水産調理品(同―5℃以下)の異なる2つの温度帯に向けて各メニューをラインアップする。従来の水産売場に少なかった簡便志向や個食ニーズに応える提案型の商材として市場でも注目を集めつつある。既存の売れ筋は「いかのガーリックバター醤油味」「魚介と野菜のアヒージョ」「鮭ハラスのおろしポン酢」など。
店頭で行った試食販売の手応えは上々だ。同社の担当者は「想像以上においしいと驚いていただけることが多い。まずは実際に食べていただく機会を増やし、『ChoiFish』ブランドの認知を高めていきたい」(水産食品部)と意気込む。
24年秋の新商品は「なじみのある味わい」「素材を活かしたメニュー」「季節感」をテーマに開発した。「ChoiFish 北海道秋鮭のちゃんちゃん焼き」(95g)は北海道づくしの逸品。北海道産秋鮭と3種の野菜に、北海道醸造の味噌を使ったたれをあわせ、ご当地のおいしさを再現した。「同 さばのみぞれ煮」(73g)は脂がのったタイセイヨウサバを使用。大根おろしがたっぷり入った醤油ベースのたれで煮込んだ。調理時間は電子レンジ600Wで前者が2分30秒、後者が1分30秒。2品ともオープン価格。
水産冷凍食品向けの既存品はパッケージデザインをリニューアル。共通のブランドロゴを採用してシズル写真を変更し、調理品向けと統一感を持たせた。また2温度帯共通で一部商品に「骨とり」マークを追加。幅広い世代が安心して食べられる商品であることもアピールする。