今年も「アレ!」を 勝利を呼ぶのりつくだ煮 要望に応え再び登場 ブンセン

ブンセンは看板商品の海苔佃煮「アラ!」の限定品として昨年発売し、関西を中心に人気商品となった「アレ!」を今年も販売する。

「アレ!」は神戸市のテレビ局、サンテレビとコラボし、「アラ!の日」(3月31日)を記念し発売。“勝利を呼ぶのりつくだ煮”としてアピールしたところ、サンテレビが野球中継を行うチームの躍進に合わせ商品も好調に推移。最終的にリーグ優勝、そして日本一、さらには「アレ(A.R.E.)」が流行語大賞を獲得するなど、強力な追い風が吹いた。

甲子園駅前のSC(ショッピングセンター)に入るサンテレビのポップアップストアでは9月の週末に1千個以上が売れ、関西地区の高速道路サービスエリアではプロ野球開幕以降、売上が右肩上がりを続けて一度も落ちることがなかった。店舗によってはケース買いされることも多く、ラジオ局のイベントでは、お土産向けに3個入りを販売したところ午前中で完売した。

このように、のり佃煮としては異例とも言える活発な動きを示した「アレ!」だが、「アラ!」自体はコロナ禍で需要が伸びた前年の反動と価格改定により今期は伸び悩んでいた。しかし、「アレ!」効果により売上を維持することができた。

今年も販売の継続を要望する声が多かったことを受け、3月から順次発売。関西エリアのスーパーのほか、ブンセンのオンラインとアンテナショップ、サンテレビのポップアップストア(阪神梅田本店、コロワ甲子園内)で販売する。

昨年、完売したスパウトタイプが復活するほか、連覇を祈念した3個入りの「アレ!ンパ祈願セット」を投入。高島宏明部長は「のり佃煮を普段はあまり食べない人、しばらく食べていなかった人がもう一度手にすることで、本来の美味しさに気付いてもらえれば嬉しい」と話している。