「にいがた酒の陣」盛況 県内80蔵が一堂に バラエティ豊かな味わい

日本酒の試飲イベント「にいがた酒の陣」(3月9~10日)が新潟市・朱鷺メッセウェーブマーケットで開催され、県内約80蔵が500種類を出品、2日間で1万6千人が来場し銘酒を楽しんだ。本紙らの取材に齋藤俊太郎実行委員長(麒麟山酒造社長)は「初開催から20周年を迎えた。新潟清酒の味わいは代表的な淡麗辛口だけではない豊富なバラエティが魅力。蔵元らと対話し技術力の高さも知っていただければ」と話した。

「にいがた酒の陣」は2004年にスタート。年々規模が拡大し、19年には最多の来場者14万人を記録した。コロナ禍による3年連続の中止を経て、昨23年より安全対策などの観点から開催方式を一新。今年も午前・午後の完全入れ替え制(1クール3時間)とし、各回の入場者数は上限4千人と昨年比1千人増やした。なお前売りチケットは早々に完売。購入者の内訳は新潟県内が約45%、首都圏など県外が約55%。

齋藤俊太郎実行委員長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
齋藤俊太郎実行委員長

オープニングで新潟県酒造組合の大平俊治会長(緑川酒造社長)は「能登半島地震では多くの酒蔵が壊滅的な被害を受けた。われわれは中越地震、中越沖地震と2回の大きな震災を経験しており、大変さは身に染みて知っている。『酒の陣』ではお酒が飲める幸せを感じながら、被災地の復興への願いも込めて元気に楽しんでほしい」とあいさつ。その後、来賓の花角英世新潟県知事、中原八一新潟市長らと来場者で一斉乾杯を行った。

会場では約80蔵が定番商品のみならず、「にいがた酒の陣」限定の秘蔵酒も積極的に用意。人気のブースには長蛇の列ができる盛況ぶりだった。

なお開催前日(8日)には同じく朱鷺メッセ内で流通関係者向けの試飲商談会を実施。50蔵が参加し、県内外からバイヤーなど約470人が訪れ、試飲や商談が活発に行われた。

また新たに県内の居酒屋やレストランなど100店の協力を得て、「にいがた酒の陣〈二次会〉」を3月9~31日の期間で展開。「酒の陣」の来場者らが各店で使えるクーポン(「おすすめの日本酒1杯無料」など)を配布した。

5月8日は「#ぬか漬けの日」アイデアレシピ大募集
優秀作にはプレゼントも