16.3 C
Tokyo
18.5 C
Osaka
2025 / 12 / 02 火曜日
ログイン
English
流通・飲食共栄が4年ぶりに展示会 創業60周年、玉置社長に聞く
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

共栄が4年ぶりに展示会 創業60周年、玉置社長に聞く

共栄は10月18日、和歌山ビッグ愛(和歌山市)で4年ぶりとなる展示会を開催。メーカー75社が出展し65社、約100人が参集した。会場入口の企画コーナーではメーカー推しの一品として新製品を中心に紹介。ラーメンの試食なども行った。

ヤマダイは焼津の「かつおラーメン」、横浜の「サンマー麺」を紹介。担当者は「関西ではあまり馴染みのないラーメンを食べて、知ってもらいたい」と話していた。大阪の大醤は埴輪の姿をしたその名も「埴輪醤油」をアピール。世界文化遺産の百舌鳥・古市古墳群がある堺市の土産物店などで販売する。「関西は古墳が多い。堺以外の古墳がある地域に広げたい」としている。

  ◇  ◇

共栄は今年、創業60周年を迎えた。玉置宗克社長に思いと近況を聞いた。

当社は1963年6月5日に創業し、今年で60周年を迎えた。この60年は会社の歴史でもあるが、共栄の社員やメーカーの担当の人たちなど携わってきた多くの人々の歴史でもある。

当社の前身、玉置商事が始まったきっかけは戦争であった。戦後の何もない時に父が海水を汲んで流木を拾い、海水を焼いて塩を作った。それを山間部の集落に売りに行くと、やがて缶詰や洗剤はないのかと言われ、持って行くようになった。その後、御坊にあった乾物や菓子、日用品の問屋と一緒に設立したのが共栄だ。

人生と一緒で山あり谷ありだったが、何があっても事業を存続させると父は常に言っていた。今後、これまで以上に厳しい環境になるだろうが、それに合わせて会社も変わらなければならない。

前5月期の売上高は前年比99%の29億5千万円。今期は値上げのあった即席麺の苦戦や猛暑が影響したが、この展示会で10月、11月の売上を伸ばし、目標の101.6%を達成したい。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点