製粉協会は8月23日、「第77回定時総会」を開催。役員改選が行われ、新たに宮原朋宏氏(日東富士製粉社長)が会長に就任した。
宮原新会長のあいさつ
「業界が直面するさまざまな課題・問題に対して農水省や関係機関と連携しながら、会員や事務局の意見を頂戴した上で丁寧に対応したい。直近の課題は10月の輸入小麦の政府売渡価格の改定だ。この1年は政府の激変緩和措置により消費者の負担軽減が図られた。現在は小麦の価格相場も一時期より下落していることから、通常ルールで改定されることになると思う。協会としても農水省と連携しながら、適切に対応したい」
「新型コロナウイルスの感染拡大を契機に人々の生活様式は大きく変わった。ポストコロナの日常では新たなビジネスチャンスが生まれ、イベントが再開し、訪日外国人観光客も再び増えている。これを機に新商品開発が進み、小麦粉消費の底上げが図られることを期待している」
山田貴夫前会長のあいさつ
「会員の皆様から温かいご支援とご協力を賜り、会長の務めを果たすことができた。任期を振り返ると、輸入小麦の政府売渡価格への対応が最大のテーマだったと感じている。2回の改定とも政府の特例措置が講じられたが、安定的で適切な制度運用が業界にとっても望ましいことだと思う。さまざまな課題はあるが、会員が一致団結して宮原新会長を支え、さらなる業界発展につなげていきたい」