三菱食品 デリカ本部とメーカーが在庫情報共有へ DXで業務効率化、ロス削減

三菱食品はデリカ本部の仕入先メーカーを対象に、自社センターの入出庫状況や在庫情報をWEB上で共有できる仕組みを構築する。デリカ本部の独自システム「MAMIIS」(マミーズ)を開発し、年内にも仕入先メーカー約30社と本格運用を開始する。

一部メーカーとは、メールなどでセンターの入出庫状況や在庫情報をやり取りしていたが、これをWEB上でリアルタイムで把握できるようにすることで双方の業務効率化につなげる。先月のダイヤモンドフェア2022において取り組み概要を披露した。

業務用はアイテム数が多く、特に量販惣菜向けのデリカ製品は得意先別の留め型製品や季節製品も多いことから、メーカーと卸の担当者はその都度、電話やメールで入出庫状況や在庫情報をやり取りしていた。

三菱食品のデリカ本部では、DXを活用した業務効率化の一環としてWEB上で自社センターの入出庫情報や在庫状況をメーカーが把握できるシステムを開発。双方の業務効率化を支援する。メーカー側にとっては日々の在庫確認と製造計画の調整がスムーズになり、品切れの防止や食品ロス削減にも貢献できる。

三菱食品の大塚保男デリカ本部長は「将来的には小売業さまの販売情報と卸の在庫、メーカーの工場まで一気通貫でつながるような仕組みを構築し、サプライチェーン全体の最適化につなげていきたい」と語った。

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