個食向け冷食を拡充 「極太つけ麺」「極上ハンバーグ」など ニチレイフーズ

ニチレイフーズは、多様化する生活者ニーズに応える一環でパーソナルユースの商品群を拡充、家庭用冷凍食品の22年秋季新商品として「極太つけ麺」「極上ハンバーグ」などを9月から発売する。これまでの市場になかった価値ある商品を投入し、好調なマーケットをさらに活性化させる。

発表会の席上、松尾哲哉取締役専務執行役員は「コロナ禍の内食化傾向を背景に、冷凍食品は利便性や美味しさに対する生活者の評価が高まった。いまや日々の食生活を支える必需品になったと自負している」と直近の手応えを話し、「このほどパーソナルユース需要に対応した冷凍食品の新ラインを山形工場に導入した。家庭用のみならず、外食・給食・惣菜など業務用での需要も想定し、さまざまな規格に対応できるよう準備している。今後も生活者の多様化するニーズに応え、当社の持続的な成長と冷凍食品市場の拡大に尽力していく」などと語った。

家庭用の秋季新商品では、個食麺の第2弾「極太つけ麺」を発売。業界初のトレー入りつけ麺で、レンジ調理のみで洗い物は不要。独自技術による氷でしめる自家製の極太麺に、魚介豚骨の濃厚なつけ汁を合わせた。レンジ(600W)で冷盛りは4分20秒、熱盛りは8分で完成。

今春発売した第1弾商品「冷やし中華」は、梅雨明け後の販売が前週比2~3倍に上昇するなど好調だ。秋に向け「極太つけ麺」と切り替え、引き続き売場を盛り上げていく。

「極上ハンバーグ」(ニチレイフーズ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「極上ハンバーグ」(ニチレイフーズ)

個食おかずとして「極上ハンバーグ」を開発。牛7:豚3の黄金比率で配合し、抜群の食べ応えを実現するとともに、自家製デミグラスソースで本格的な美味しさに仕上げた。2種類の調理方法に対応したこともポイント。レンジ(600W)で3分20秒、ボイルで約14分。1個入(170g)で単身世帯らの需要を見込む。

一方、業務用冷凍食品は人手不足への対応とさらなる品質向上を追求。原材料価格高騰の環境下、価値あるメニュー作りで売価アップにも貢献したい考えだ。専門店品質を目指した「チーズイングリルドハンバーグ110」や、未加熱で美味しさと簡便性を兼備した「生IQF」シリーズ(21年春発売)に「特撰チキンカツ120(もも肉)」などをラインアップ。食感・風味にこだわった「そのまま使えるきゅうり(輪切り)IQF」も注目商品。

また、人手不足に対応したパーソナルユース商品として、山形工場の製麺ラインを活用した「1プレートおかず」の発売を検討中。オーブンだけで美味しく健康的なメニューが調理できる。福祉施設などの需要を想定する。

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