桃屋名誉会長の小出孝之氏が4月26日、心不全のため死去した。96歳。通夜・告別式は近親者のみで執り行われた。社葬が後日執り行われる予定。
1926年に創業者である小出孝男氏の長男として誕生。58年専務取締役を経て、71年に代表取締役社長に就任。2006年代表取締役会長、08年代表取締役会長兼社長、11年代表取締役会長、15年取締役相談役を経て17年12月から名誉会長を務めた。
68年に当時日本人にとってあまりなじみのなかった「味付メンマ」「味付搾菜」を発売。73年に発売した海苔佃煮「ごはんですよ！」は一度聞いたら忘れられないユニークなネーミングと老若男女から愛される味わいで、一世を風靡し、今なお愛されるロングセラー商品となった。
その後も「キムチの素」（75年）、「つゆ2倍濃縮」（76年）、「五目寿司のたね」（77年）など、斬新な発想と商品開発力でそれまで市場にない商品を次々と発売した。09年には「辛そうで辛くない少し辛いラー油」を発売。食べるラー油ブームを巻き起こし、食べる調味料という新しいジャンルを創出した。
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