名古屋地区百貨店 物産展再開へ 新しい生活様式踏まえ会場設計

コロナ禍の影響で今春以降の開催が相次いで中止・自粛となっていた百貨店の「物産展」だが、名古屋地区ではこの9月から順次再開の動きを見せている。地方の名産品やご当地グルメを集めた「物産展」は消費者に人気のイベントであり、百貨店にとっても大きな集客が期待できる。今回の開催に際しては、各社とも新しい生活様式を踏まえ、手指消毒やマスク等着用の徹底をはじめ、出展社数の抑制、会場面積拡大・通路幅の確保、混雑時の入場制限、試食・試飲販売の自粛など感染防止対策を徹底。イベントを成功裡に収め、今後の展開につなげていきたい考えだ。

名駅(名古屋駅)エリアでは、名鉄百貨店本店が9月2~8日の日程で「第2回 岩手県の観光と物産展」を開催する。今年2月に実施した「福井県物産展」以来、約7か月ぶりの物産展となる。今回は、イベント面積を第1回時と比べ約1.3倍に拡大。通路幅も同132%の広さとした。出展社数は43から39に減らす一方、食品5店、工芸品3店が初出店。イートインコーナーは1か所にまとめ、誘導等を行いやすくした。同店では、引き続き9月16日から「大九州展」の開催も予定する。

ジェイアール名古屋タカシマヤでは9月9日から22日(第1弾9~15日、第2弾16~22日)で「開店20周年記念 第21回 秋の大北海道展」を開催する。物産展としては昨年11月の「大東北展」以来約10か月ぶり、北海道展としては約1年ぶりとなる。

昨年は26万人以上を集めた同企画だが、今年は3密対策を徹底。出展社数は昨年より約3割減の76店(期間中トータル)とし、会場内のすべての通路幅を従来の2mから1.5倍の3mに拡大した。イートインは整理券対応を行うことで、並ぶ時間の削減等につなげる。また、イートインや実演グルメでは、今春の「大北海道展」で目玉として予定していた店舗も出店を果たす。

一方、栄エリアでは名古屋栄三越が9月9~14日で「名古屋三越40周年 大九州&沖縄展」(同時開催「九州焼酎フェア」)を、同16~28日には同じく40周年記念を冠した「秋の大北海道展」を開催する。通路幅の確保や出展数など感染防止対策は他店同様に徹底。また昨今の巣ごもり消費を踏まえ「会場内はもちろん、おうち時間を楽しんでいただけるような品々をご提供していきたい」(広報)とする。