業務用好調のビュッフェ向け調理品拡充 中食・高齢者向けにも注力 ヤヨイサンフーズ
カナエ モノマテリアルパッケージ

好調のビュッフェ向け調理品拡充 中食・高齢者向けにも注力 ヤヨイサンフーズ

業務用冷凍食品を主力とするヤヨイサンフーズは、2025年春の新商品で、ビュッフェ向けや中食・給食のメンチカツ、高齢者向け栄養補助食品の拡充に取り組む。このほど開いた発表会の冒頭、溝口真人社長は「昨秋、新規チャネルへの挑戦として外食市場のビュッフェ向けに商品を投入し、お客様から評価をいただいた。今春の新商品はビュッフェ向け2品をはじめ、いずれもニーズを捉えたものと自負している」など述べた。

  ◇  ◇

1月1日に新商品9品・リニューアル27品を発売。重点施策に三つのテーマを掲げた。

溝口真人社長(ヤヨイサンフーズ)

①「外食市場への取り組み」として、昨年7月に発売したビュッフェ向け完全調理品に「チキンと彩り野菜のクリーム煮」「厚揚げと茄子の麻婆仕立て」の2品を追加する。前回の和食・韓国食に洋風・中華を加えてホテルなどユーザーの選択肢を増やす狙い。

同社は「外食市場全体の売上高は21~24年にかけて上昇が続き、24年は前年比で7%の成長を示した。インバウンドが増えて宿泊宴会場の需要が伸長しており、人手不足による簡便性ニーズがある」と背景を説明する。

Oliveto生パスタ カルボナーラRN
Oliveto生パスタ カルボナーラRN

09年から展開するプロユース品質のイタリア食ブランド「Oliveto(オリベート)」の多品目をリニューアルした。生パスタタイプの「カルボナーラ」「クリーミィボロネーゼ」「蟹のトマトクリーム」3品は、粉の配合から麺を見直して食感を改善、賞味期限を12か月から18か月に延長して使いやすさも向上。スパゲティタイプ6品も刷新した。

②「基幹カテゴリーの強化」として、主戦場である中食・産業給食向け商品をリニューアル。

自社商品のシェアが高い「メンチカツ」の品質を見直し、歯切れの良いサクサク感が長時間持続するよう改善。物価上昇に伴い、価格相応として求められる付加価値を訴求するため「鹿児島県産ポークメンチカツ120」「鹿児島県産豚肉のメンチカツ40」を展開。

一方、節約志向の高まりには、値ごろ感のある「ごちそうメンチカツ」(45・60・90)「ごちそうキャベツメンチカツ」(55・80)「(袋)昔ながらのビーフメンチカツ」の刷新で応える。

③「高齢者向け栄養補助食品を拡充」として、やわらか食ブランド「ソフリ」にカップデザート2品「SF エネケアムース35・国産白桃(亜鉛・鉄)」「同モンブラン風(亜鉛・鉄)」を追加する。亜鉛、鉄、ビタミンB6、B12に配慮し、1食35gで100キロカロリー以上の高い栄養価を実現。ユニバーサルデザインフードの「舌でつぶせる」区分に適合しており、高齢者の低栄養を防ぐ。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。