日本アクセスは、ビジネスの効率化・最適化を図るためデジタル技術を取り入れたソリューション「日本アクセスAIプラットフォーム」の新たな機能として、小売店舗における最適な価格設定をサポートする「AIプライシング」の提供を開始した。
「AIプライシング」はAIとID-POSデータを駆使し、小売店舗での最適な価格設定を支援するサービス。従来、人の勘や経験則で行われていた価格設定を高度化し、商品やサービスの需要に応じたプライシングにより、顧客ロイヤリティの維持と利益拡大の機会創出を支援する。
小売店舗での実証実験では、ID-POSデータとAIを用いて価格変動後の顧客動向を分析し、93%の再現率で顧客動向の事前予測に成功。予測機能をもとに対象店舗の需要に適した店頭表示価格の設計を行うことで、「売上を極力落とすことなく約6~20%の利益改善を達成した」(同社)。
AIを活用した価格設定に加えて、価格設定後の継続購入率の予測と日本アクセスが有するOne To Oneマーケティング施策を組み合わせることで、さらなる改善効果が期待できるという。一例では、小売業のカード会員向けにポイント数をダイナミックに設定するなど、顧客への価値訴求をサポートする。
日本アクセスでは、AIによる需要予測のさらなる精度向上を図るとともに、小売業の様々な業態に適したサービスとなるように、適用フィールドを広げる開発を推進する方針。
「今後とも流通業界の効率化と持続可能な成長を支援、革新的な技術を活用したソリューションの提供に努め、社会課題の解決に貢献していく」とした。