ヤグチは13日、東京流通センターで第112回「春季見本市」を開催した。常温、冷食、酒類・ノンフーズ、DX関連など業務用メーカー202社が出展。マルヤ会加盟の業務用卸店をはじめ、ユーザーなど約1千200人超が来場した。
メーンテーマコーナーでは、外食市場の課題である人手不足と来店客の満足度アップにつながるメニュー提案として、「スキル不要な簡単オペレーション!どこでも手軽に心もつかむ!キャッチ―グルメ」と題して、メーカー9社がオリジナルメニューを試食提供した。
そのほか、新商品コーナーやDXコーナー、OEMコーナー、相場高騰や供給不安に対応した「代替品コーナー」など、企画提案コーナーを充実。コロナ終息2年目となる春夏商戦に向けて、メーカー各社の新製品やオリジナルの企画提案、DXを活用したバックオフィスの強化など、業務用市場の活性化につながる積極的な提案が目立った。
萩原啓太郎ヤグチ社長は「今回から(担当エリア外も含め)全国の営業セールスが見本市に参加し、お客様へのフォーロー体制をより強化した。よりきめ細かな営業活動を展開し、お客様に役立つ提案に努めていく。今回の見本市を機に、アフターコロナ2年目となる外食市場のさらなる活性化を目指していきたい」と意欲を示した。
また、深刻化する人手不足を背景に、外食店の厨房代行として「OEMコーナー」や、スマホ発注や人材募集など外食関連サービスを集めた「DXコーナー」への関心が非常に高かったという。次回の秋季見本市(東京会場/11月)では会場スペースを拡大。今後は商品だけでなく、DX関連企業やOEM対応メーカーの出展も拡充する考えを示した。
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来場者投票による新商品コンテストの結果は次の通り。①エスビー食品「トリュフ入りきのこペースト」(280g×12)②キユーピー「具たっぷりソースゆず醤油」(1070g×9)③東洋水産「業務用揚げ麺」(60g×10)④創味食品「みぞれあん」(200g×5×8)⑤マル井「シャインマスカットチーズ」(50g×36×4/冷蔵品)⑥正田醤油「タバスコシラチャーソース」(300g×12)⑦ハインツ日本「マカロニ&チーズ」(500g×16/冷凍品)⑧味の素冷凍食品「フリーカットケーキ ドーム・オ・フランポア」(319g箱×12/冷凍品)⑨ヤマサ醤油「三角クラフトコーラ」(50㎖×10×3)⑩マルコメ「プラス糀米糀ミルク」(1000㎖×6)。
なお、21社22品がエントリーした「テーマーメニューグランプリ」は、「食材プロ」で3月末まで投票を受け付け中。4月上旬に結果を発表予定。