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逆光線(コラム)さまざまな現場の理解こそ

さまざまな現場の理解こそ

「売上は落ちていない」。商売の近況を尋ねると、最近よく返ってくる一言だ。周知の通り、値上げをした企業の多くは販売数量が減ったものの、単価上昇により売上金額は維持できている。

▼製造現場では、こんな言葉も聞いた。「みんなの表情が和んでいる」。年末の繁忙期、例年ならあまりの忙しさに殺気立った空気に支配される工場が、昨年の暮れは和気あいあいとまではいかなくとも、いつもの年末より和やかな雰囲気に包まれていたという。販売量が減った分、製造量も減少し、幾分余裕をもって仕事に臨めた。それでいて売上は落ちていない。

▼経営者は複雑な表情を浮かべる。販売数量が落ちたということは、自社の商品への支持が減ったことだと受け止めている。営業に励み、販売量を回復させなければならない。なおかつ、従業員に快適な職場環境を提供し続けるには、生産性向上への投資も避けられない。

▼食品流通業界では、落ち込んだ数量の回復、つまり買上点数の向上が共通の目標となっている。実現のためには店頭だけではない、様々な現場の理解が欠かせないことを実感する。

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