2.4 C
Tokyo
6 C
Osaka
2026 / 02 / 07 土曜日
ログイン
English
加工食品乾麺・乾物手延そうめん界の重鎮が一堂に 業界活性化へ協力訴え

手延そうめん界の重鎮が一堂に 業界活性化へ協力訴え

そうめん商戦の本格化を前に恒例の「ト定祭」が5日、三輪で催され、主催者の奈良県三輪素麺工業協同組合と奈良県三輪素麺販売協議会のほか、兵庫県や小豆島、淡路島など各手延べそうめん産地の代表者が参集して、商戦の盛況を祈願した。直会では、主催者や来賓が、大要次の通り話した。

奈良県三輪素麺工業協同組合 小西幸夫理事長

手延そうめん業界を取り巻く環境は、生産者廃業の増加や売上減少に伴い、行き先が不透明な状態が続く。

様々な課題が山積して非常に厳しいが、安全安心なそうめんを提供し、商品や価格を高める。昨年6月に、業界の将来を考える場として「第3回そうめんサミット」が小豆島で開催され、市場活性化、情報発信、麺のPR、消費拡大のための取り組みが行われた。

われわれも奈良県や桜井市、商工会、銀行の協力のもと、組合と販売協議会が一体となって、将来のあるべき姿、方向性を考え、市場の拡大に取り組む。

井上猛氏(日本手延素麺協同組合連合会)
井上猛氏(日本手延素麺協同組合連合会)

日本手延素麺協同組合連合会 井上猛会長(兵庫県手延素麺協同組合理事長)

各産地が、地域の地形や環境を有効に生かした麺づくりに励まれている。われわれ播州は食べて美味しいものを求めて、さらに磨き上げようとしている。

原料小麦粉は手延べの価値を生かしてくれる重要な要素であり、製粉会社には引き続き良い品質のものの提供をお願いしたい。また将来的な人材不足を予想して、長年地元麺機業者と協力しながら、人の手で作ることを大事にしつつ、機械を上手く採り入れることも試みてきた。

販社とは一体となって手延そうめんという多様性の難しいものを売るために努力を続けたい。

池田利一氏(奈良県三輪素麺販売協議会)
池田利一氏(奈良県三輪素麺販売協議会)

奈良県三輪素麺販売協議会 池田利一会長

三輪そうめんは2016年に「地理的表示(GI)保護制度」を取得したが、GIの認知度はまだ7%しかなく、消費者に伝わらないのが現状。「揖保乃糸」でも認証取得に取り組まれているが、他の産地もチャンスがあれば登録してもらい、力を合わせて付加価値の訴求につなげたい。

三輪そうめんは5年後、10年後の産地振興を目指して取り組むが、減産に歯止めがかからない。生産者には作れば儲かるという夢を持ってもらえるように盛り上げる。「変わらないものを守るがために変えていく」。手延べ生産は伝統と技術に培われているが、変革が大事。自治体や高レベルの機械など技術のバックアップを受けながら、業界の活性化に努める。

関連記事

インタビュー特集

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。