16.6 C
Tokyo
17.5 C
Osaka
2025 / 11 / 03 月曜日
English
加工食品菓子近畿菓子卸商業組合 価値が価格になる市場を創造 谷上浩司理事長が抱負
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

近畿菓子卸商業組合 価値が価格になる市場を創造 谷上浩司理事長が抱負

近畿菓子卸商業組合は12日、帝国ホテル大阪(大阪市北区)で新春賀詞交歓会を開催、組合員・メーカー・菓子業界関連業者ら約280人が出席し新年の慶びを分かち合った。

冒頭あいさつした谷上浩司理事長(富士屋本店・社長=写真左上)は「自社だけにとらわれず、利他の精神が響き合う社会へとつないでいきたい。幸いわれわれの商材は多くの可能性を秘めている。素材の持つ機能を大切に広げていくことで、価格イコール価値から価値が価格になる市場を創造でき、今ある素晴らしい日本のお菓子文化を100年超えてつなげていける」と語る。

全日本菓子協会によると、菓子市場は昨年、コロナ前と比べて生産金額と小売金額が回復傾向にあるという。

来賓あいさつした全日本菓子協会の太田栄二郎会長(森永製菓社長=写真右上)は「値上げの浸透で生産金額と小売金額はコロナ前より伸長することが期待される。一方、生産数量はインバウンド増や輸出増の好材料があるものの、消費者の節約志向の強まりにより微妙な状況」との見方を示す。

菓子全体はコロナ前まで5年連続で拡大したもののコロナ禍で足踏みしたことにも触れ「現在、回復傾向にあり、本年が菓子業界の飛躍の年になることを期待したい」と述べる。

乾杯の発声では、ぼんちの遠藤純民社長(写真右下)がバブル後の最高値を更新した日経平均株価に触れ「(海外の投資家に)日本は賃金が上がり本当のインフレになるとの期待がある。われわれの業界も賃上げして魅力ある業界にしていかないと、これから労働力が足りなくなったときに大変なことになる」と呼びかける。

扇雀飴本舗の米田英生社長(写真左下)は中締めのあいさつで「昨年は阪神タイガースが優勝した。今年ももう一度優勝していただいて関西から日本を元気づけて、菓子の力で盛り上げていきたい」と締めくくった。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点