12.1 C
Tokyo
10 C
Osaka
2025 / 12 / 21 日曜日
ログイン
English
流通・飲食小売いなげや 練馬区にS&Bで新店 食品拡大 売上2.5倍へ

いなげや 練馬区にS&Bで新店 食品拡大 売上2.5倍へ

いなげやはこのほど、東京都練馬区で1979年から44年にわたり営業してきた「ina21練馬中村南店」を閉店し、道路を挟んだ真向かいに「いなげや練馬区中村南店」をオープンした。食品売場を大幅に拡大し、日商200万円から500万円へ2.5倍の売上増を目指す。10年以上検討を進めてきたスクラップアンドビルドの実現で、練馬区での出店は8店目、総店舗数は133店となった。

新店の1.5㎞商圏の世帯数は、同社全店平均約2倍の7万7千558世帯。20代や30~50代のファミリー層が多く、シニア層の割合が低い。競合店には「オーケー中杉店」「西友中村橋店」「ライフ練馬中村北店」「サミットストア鷺宮店」がある。

いなげや練馬中村南店外観
いなげや練馬中村南店外観

売場面積(1千408平米)は旧店から微増に留まり、店舗全体の取扱点数(約1万2千SKU)も大きくは変わっていない。ただし、旧店は2フロア構成で1階が食品・2階が衣料品と雑貨だったところ、新店は1フロアにして売場の9割ほどを食品が占める。旧店では生鮮と惣菜の品揃えが地域顧客の期待に十分応えられていなかったことに加え、旧店の抜けたビルにマツモトキヨシとダイソーが出店の意向を示していることも食品中心への舵切りを後押しした。

新店では、入口から青果・インストアベーカリー・惣菜・鮮魚・精肉と売場をつなげて展開。開店当日の会見で鈴木竜太店長は「お客様に品揃えの良さと鮮度の優位性を強調できている」とコメント。本杉吉員社長は「バックヤードを含めて効率の良いレイアウトになっている」と説明した。

本杉吉員社長(いなげや)
本杉吉員社長(いなげや)

目標年商18億円の想定売上構成比は、生鮮・惣菜合計で53%、うち精肉18%、野菜11%。客層が若いため肉の割合を高く見積もった。

旧店で店舗から離れていた駐車場は店舗屋上に46台分を用意し、駐輪場は108台分を店舗前に設け、アクセス面も改善。開店当日は入場制限を実施するほどの賑わいを見せた。

店内の専用窯で焼き上げる石窯ピザ(いなげや練馬中村南店)
店内の専用窯で焼き上げる石窯ピザ(いなげや練馬中村南店)

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。