事業譲渡までの間、ポッカサッポロは現在の商品の製造と販売を継続。来年10月以降も同社群馬第二工場でヤクルト本社が販売する植物性ヨーグルト商品の製造を担う。
ヤクルト本社は、長期ビジョン「Yakult Group Global Vision 2030」および「中期経営計画(2021~2024)」において、新たな事業の柱に「植物素材利用食品」への参入を掲げ、21年には、レモンや豆乳など植物素材のリソースを有するポッカサッポロと業務提携契約を締結した。
今年1月には、ポッカサッポロのレモン素材と同社の乳酸菌技術を生かした「ソフールレモン」を発売するなど、「植物性ヨーグルト事業についても、両社間において提携の方法を検討してきた」(ヤクルト本社)という。
ポッカサッポロは「ソヤファーム」ブランドとして植物性ヨーグルト事業を展開し、国内の植物性ヨーグルトのトップシェアを維持している。21年11月に両社がリリースした「互いが得意とする販売チャネル(量販店など)を使った売上の拡大」について協議するなかで、「お客様への新たな価値提案と、さらなる市場拡大のために、当社が事業主体となることが最適であるとの判断に至った」(ヤクルト本社)と取得経緯を説明している。
両社は今後も業務提携を継続し、植物性素材利用食品の拡大に向け協力していく考え。