味の素スタジアムで食資源循環へ取り組み コンポスト設置、有機肥料化 2社が共同宣言

味の素は、6月17日に開催した「第15回味の素スタジアム感謝デー」において、東京スタジアムとともに、一般参加者を前に味の素スタジアムにおける食資源循環の取り組みに関する共同宣言を行った。

両社は、食資源循環の取り組みのため、今年3月に味の素スタジアムの北側広場敷地内にコンポスト5基を設置し、今年秋頃には10基まで増設予定。また、味の素グループが取り組む資源循環型社会実現の一環として、コンポストで作られた有機肥料を近隣地域にも無償配布する予定。

共同宣言に先立ち藤江太郎味の素社長は「“食資源の循環”への取り組み」の中で、「味の素グループは、アミノサイエンスで人・社会・地球のWell-beingに貢献するという新たな志を定めている。その一環として10億人の健康寿命を延ばし、50%環境負荷を削減することを目標にしている。

味の素スタジアムでは売店や飲食を通じて食品残渣が出ており、残渣も有効に活用する取り組みを行っており、有機肥料も作っている」と説明。東京スタジアムは、味スタを起点とした食資源環境・地域貢献プロジェクトには、大きく分けて場内売店食材のごみと施設内の落ち葉に関するものがあり、24年度以降の味スタ感謝デー開催時に専用ブースを設け、有機肥料・腐葉土の配布を予定しており、イベント以外でもSNSで事前告知のうえ、地域住民に配布を予定しているなど語った。

最後に藤江社長と味の素スタジアムの相場淳司社長は「味の素グループと東京スタジアムは、味の素スタジアムにおいて、食資源循環への取り組みを行い、地域の生活者の皆さまのWell-beingに貢献いたします」と共同宣言した。