10.6 C
Tokyo
12.7 C
Osaka
2025 / 12 / 19 金曜日
ログイン
English
流通・飲食小売ファミマ、低・高価格帯を強化 アイテム増ではなくハイ&ローの幅を拡大 価格と品揃え「確認会」も

ファミマ、低・高価格帯を強化 アイテム増ではなくハイ&ローの幅を拡大 価格と品揃え「確認会」も

ファミリーマートは23年度、低価格帯と高価格帯商品を強化するとともに、地域を含めた価格戦略を再構築していく。4月26日の上期商品政策発表会で、商品本部商品企画部の淺田友則部長は「アイテム数を増やすのではなく、今の品揃えの中で高価格帯と低価格帯の幅を広げていく」と説明する。

前年度は「おむすび」などで低・中・高価格帯の3ラインの価格戦略に大きな手応えを感じたことから、23年度もメリハリある3ラインを継続しつつ、高価格帯と低価格帯の品揃えの幅を広げ、「価格以上の価値」と「値ごろ感」の両極の訴求を強化する。

低・中・高価格の値付けは、品質だけでなく容量などのニーズも重視していく。その点、シェア可能なファミリーユース商品も高価格帯になりうるとし、今後、ファミリーユースの新商品も投入する。

低価格品は前年度、約930アイテムを展開する「ファミマル」のパンやおむすび、カップ麺など低価格の商品が好調だったことから、23年度は低価格を維持していく。

日用品についても価格を見直し、あえて価格を抑えた商品を展開し、価格感度の高い消費者の客離れ防止につなげる。

地域戦略も強化していく。ファミリーマートでは今年度から「価格戦略・品揃え確認会」を新設。確認会は、現状の価格と品揃えをマトリクスで可視化し、毎週の地域分析や価格、品揃え提案などを通してマトリクスを磨き上げ、より効果的な地域戦略を実現するもの。

具体的には、同じ野菜サラダでもA地区はレタスよりキャベツの割合を増やす、B地区はコーンを増やして価格を上げるといったように、確認会でマトリクスに沿って仕様や価格を変え、地域で異なる嗜好や価格感度に柔軟に対応する。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。