9.6 C
Tokyo
6.7 C
Osaka
2025 / 12 / 26 金曜日
ログイン
English
流通・飲食小売イオン いなげやを子会社化 関東1兆円SM構想実現へ

イオン いなげやを子会社化 関東1兆円SM構想実現へ

イオンは25日、首都圏を地盤に展開する大手食品スーパーいなげやを連結子会社化すると発表した。2023年11月を目途に、出資比率を現在の17%から51%に引き上げる。2024年11月を目途に、いなげやはイオン傘下のユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)の100%子会社となり経営統合する方針だ。

食品スーパー事業は、コロナ禍の巣ごもり需要の反動や原材料・水道光熱費の高騰により足元の経営環境は厳しさを増している。経営統合により、PB商品や商品共同調達、地域出店戦略、ネットビジネスなどでスケールメリットを最大化する狙いがある。

いなげやは、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県に食品スーパーを132店展開、営業収益は2千514億円(2022年3月期)。USMHとの経営統合により売上高は単純合算で約9千600億円、店舗数は660店舗を超え、USMHが目指す「売上高1兆円・1千店舗体制の構築」に大きく近づくこととなる。

この日都内で記者発表したイオンの吉田昭夫社長は、「首都圏の食品スーパーは今後も成長が見込まれる有望なマーケット。いなげやは東京では23区外に店舗が集中しており、23区内にドミナント出店するマルエツとの商圏重複はない。グループとして、首都圏における店舗基盤・市場シェアの更なる拡大は可能」としたうえで、「こうしたスケールメリットを最大限活かし、デジタルやPB商品開発、人財、決済インフラなど様々な面でグループシナジーを実現する。首都圏における強いSM連合体を創っていきたい」と意欲をのぞかせた。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。