日本アクセスは18~19日の2日間、さいたまスーパーアリーナで「春季フードコンベンション2023」(東日本会場)を開催した。出展メーカーは約500社、来場予定者数は2日間で8千900人。「つくる~新時代に向けた新たな価値創造~」をテーマにメーカー各社の新製品やアクセスオリジナルの提案を披露した。
ドライでは、5月に東京・駒沢公園で4年ぶりの開催を予定している「乾麺グランプリ」をアピール。乾麺ブースでは「乾麺GPプレ企画」として出店予定の乾麺の全品試食を実施。「黒い太切り八割蕎麦」(柄木田製粉)や「国内産小麦100%島原手延そうめん極細」(長崎有家手延組合)、話題の「池森そば」などオリジナル商品の提案にも力を入れた。
乾物コーナーでは、国内初となる「有機皮むきいりごま」(マコト)や、食系卸で唯一帳合を持つ佐賀海苔との取り組みによる「有明海産佐賀のり」など、産地・生産者とのつながりを生かしたアクセスオリジナルの留め型商品を多数披露。大豆ミートだけでなく、植物性由来の乾物商品を多数集めたプラントベースフードや、乾物活性化につながる売場提案も注目を集めた。
フルライン戦略推進に向けて重点強化を進める菓子、酒類の提案も強化。菓子では全国各地の銘菓を集めた「ふるさとお菓子総選挙」企画を披露。酒類ではチルド物流網を生かした生酒、クラフトビールを「チル酒」の総称で提案した。また話題となった東スポとのコラボ商品では「大スポポテチどて煮味」や東スポプロデュースの「レモンサワー」などの新商品を紹介した。
フローズンでは昨年実施した「チン!するレストラン」の結果をもとにした売場提案や、10回目を迎えた「フローズン・アワード」の企画を紹介。オリジナル商品では、オリジナルのワンプレート弁当やローストレッグなどの惣菜系商品のほか、新カテゴリーとして、Delcyの本格派冷凍ケーキなどを紹介した。
そのほか、チルドでは和・洋日配、乳製品、駅弁の各カテゴリーでトレンドをふまえた売場提案・新商品を多数披露。デリカでは「米・ごはん」「フルーツ」「謎唐」をはじめとする一押し商品を紹介。生鮮コーナーでも、やきとりやマグロなどオリジナルの食材やメニューを軸とした付加価値提案が注目を集めた。
展示会恒例の新商品グランプリは、今シーズンからアクセス独自コンテンツとして実施。インフルエンサーによる情報発信も強化し、3月にグランプリ商品の発表を予定。なお春季フードコンベンションは26~27日に西日本会場(インテックス大阪)、来月には北海道、岡山、九州、中部の各エリアで開催予定。WEB展示会も実施する。