5.6 C
Tokyo
1.9 C
Osaka
2025 / 12 / 16 火曜日
ログイン
English
加工食品缶詰・瓶詰・レトルト食品缶詰「ポストコロナへ変革」 8団体新年会で浦上会長

缶詰「ポストコロナへ変革」 8団体新年会で浦上会長

日本缶詰びん詰レトルト食品協会、日本加工食品卸協会、日本製缶協会、食品環境検査協会、日本鮪缶詰輸出水産業組合、日本水産缶詰輸出水産業組合、日本蜜柑缶詰工業組合、日本ジャム工業組合の8団体共催による「令和5年缶詰業界新年賀詞交換会」が12日、東京・大手町の経団連会館で開かれた。

コロナ禍で3年ぶりとなった賀詞交換会には主催8団体の会員企業トップをはじめ、農林水産省など多数の業界関係者が参加。感染予防対策を講じたうえで新たな年の飛躍を誓って交流を深めた。

主催8団体を代表し、日本缶詰びん詰レトルト食品協会の浦上博史会長(ハウス食品グループ本社社長)は「このように直接皆さまとお会いできることは大変喜ばしい。激動だった22年の混沌を引き継ぎ、今年も様々な困難が予想される。波高く臨機応変な舵取りが求められるが、ポストコロナを見据えて先を見通していくことも大事だ。缶詰びん詰レトルト食品業界は長い歴史の中、自己変革によって荒波を乗り越えてきた。コロナ禍の3年間で世界は大きく変化しているが、バックキャストの視点で切磋琢磨し、業界全体で良い年にしていきたい」と語った。

日本加工食品卸協会・國分晃会長(中央)ら
日本加工食品卸協会・國分晃会長(中央)ら

来賓の杉中淳・農林水産省大臣官房総括審議官が来賓祝辞を述べた後、主催8団体のトップが登壇し、乾杯を行った。

日本加工食品卸協会の國分晃会長(国分グループ本社社長)が「3年ぶりの新年会となる。毎年この席では、メーカーの皆さまにヒット商品を開発してほしいと申し上げている。昨年来、商品の安定供給、値上げに奔走されていると思うが、小売業の皆さまからも、今年はあらためて商品政策に力を入れていきたいという。業界を挙げてヒット商品を作っていこう。それと、今年はもう一つお願いがある。物流の2024年問題が大きな課題となっている。(製配販3層の協力のもと)サステナブルな物流の構築に向けた取り組みを進めていきたい」と呼び掛けた。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。