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2025 / 12 / 01 月曜日
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逆光線(コラム)「内側」の売場にも脚光
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

「内側」の売場にも脚光

巣ごもり消費で、食品の売れ筋に変化が出てきた。昨年に比べて好調な商品群に即席ラーメンやスープ、レトルト類が並ぶが、意外にもプレミックス、調味料、乾物の名も挙がる。

▼家族で食卓を囲む時間が増えてホットケーキミックスやお好み焼粉など、手間をかけて調理するメニューが人気だ。関連する製菓材料、調味料品類も伸びている。またスーパーに行く回数を減らすため、千切り大根やひじき、わかめなどの乾燥野菜、乾麺といった日持ち食材の利用も進んでいる。店内でも生鮮三品や総菜が並ぶ「外周」に限らず、加工食品の陳列棚のある「内側」を歩く客を多く見かけるようになった。

▼東日本大震災以降の節電意識や共働き世帯の増加とともに、総菜や冷凍食品、簡便食材が普及する一方、前述の食品群は需要が奮わなかった。しかしコロナによる自粛を機に、家族団らんの食卓や時間をかけて作る食の楽しさが見直され、さらに昔の人の知恵が集まった保存食品が再評価されつつある。自粛が期間限定だったとしても、しばらく余韻は続きそうだ。

▼これらはコロナがもたらす恩恵とは何とも皮肉なものであるが、脚光を浴びた食品にとっては消費を取り戻すチャンスに違いない。

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