大森本場乾海苔問屋協同組合は5月16日、東京都大田区の大森海苔会館で「第45回海苔テイスティングコンテスト」(協力=大森新和会)を開催した。海苔商社など35人ほどが参加し、今漁期の焼海苔で食べ比べを楽しんだ。
「うまい海苔コンテスト」では、有明3県を含む11産地の11品を実食して投票した。最優秀賞に、愛知・土谷基晴氏が生産した等級「西三河 西尾・味沢・冷大◯重重優」(汐回数3/札値5999円)が輝いた。「汐回数」は今漁期の累計入札回数で、「札値」は百枚当たりの落札価格。
優秀賞は千葉「金田・推◯特」(汐回数1/札値1万円/齊藤正臣氏生産)と宮城「成瀬支所・寒流一番摘み冷◯優」(汐回数5/札値4200円/東松島漁業生産組合②)が受賞した。
「産地当て」では、8産地の8品を実食。5つ正答した長堀紀子大森駅長が1位となった。大森駅は今年開業150周年を迎え、同協同組合は6月13、14日に記念イベントで海苔焼き体験の提供を予定している。
コンテストでは、昨年就任した松山聞義理事長と鈴木雅晶大田区長が冒頭にあいさつした後、海苔の流通を研究テーマの一つとする名城大学都市情報学部の日隈美朱准教授が登壇。「美味しい海苔はどこで生まれるのか―世代で変わる食経験と海苔評価―」と題して講演した。
「おいしさは品質だけで決まるのか」との問題意識から、アンケートをもとに若年層と海苔業界で海苔の評価基準にギャップがあることを示し、「海苔の価値は、産地や品質だけでなく、食べる人の経験の中でも育まれる」と語った。



