マクロミル(本社:東京都港区)は、昨年11月に「中食(惣菜)に対する生活者実態調査」を実施。主な調査結果を、2回に分けて紹介する。
■食の外部依存率
ライフステージ別にみると、「若年・中年(20-40代)」「高齢(50-60代)」の一人暮らしは外食・惣菜への依存率が高い。未婚化・高齢化の進展で、さらなる上昇が予想され、惣菜が毎日の食生活を支えるという視点での商品戦略の検討が必要といえる。
■惣菜の購入時重視点
「惣菜」の購入時重視点は、「味」「価格」「手間軽減」「量」「メニュー」が上位。次いで、「安心できる店」がランクインし、40代以上で相対的に高い傾向。
■惣菜に対する意識
半数以上が「家事を軽減してくれる」「惣菜は食生活を豊かにする」と回答、惣菜をポジティブに捉えている。また、「信頼できるお店の惣菜を買うようにしている」49%、「惣菜を目的に店を選ぶことがある」39%。惣菜のPOD(差別化要素)として店舗や作り手、品質への信頼の醸成が、重要な戦略になっている。
【総括】
今回の「中食(惣菜)に対する生活者実態調査」では、近年伸長著しい惣菜市場において、生活者の「惣菜」の捉え方、利用実態など解像度を上げることを目的に、全国レベルの生活者意識調査を実施した。惣菜カテゴリーは小売業にとって、企業の独自性が出しやすく、差別化戦略の中核と位置付ける企業が多いが、MD戦略検討の一助として、以下のような示唆が得られた。
・惣菜との接点が多様化し、惣菜に対する生活者の認識範囲は確実に広がっている。加えて、「家事を軽減してくれる」「食生活を豊かにする」など、ポジティブな意識に支えられており、今後もさらに成長すると推察される。
・惣菜購入時の重視点では「安心できるお店であること」が上位に挙がり、惣菜の品質向上への取り組みがストアブランド全体の差別化に向けて有効になると思われる。また、特定の惣菜のブランド名まで挙げる生活者も存在するなど、この分野でのブランド戦略が機能する兆しも。
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マクロミルでは、「今回は生活者ベースからの考察で、購買データの検証はされていない。現状、惣菜のID-POSを分析できている企業は少ないとみられるが、今後の成長戦略を描く上では、あらためて商品分類体系を整理し、加工食品と同水準の分析基盤を構築することが求められている」と指摘している。
同社では、130万人の自社パネルを含む国内提携3600万人のパネル&データをもとにしたマーケティングリサーチ事業を展開。消費者パネル、意識データや行動データなど豊富なデータとその利活用を強みに、クライアントのマーケティング施策を支援している。



