逆光線(コラム)地元で選ばれる会社に

地元で選ばれる会社に

 将来的な人員の確保へ向け、何にどう取り組むのか。本紙新春号のリーダーアンケートで、企業のトップに問いかけた質問の一つである。最も多かった答えが「選ばれる会社になる」というもの。企業価値の向上に努め、家族や友人に自慢できる会社にしたい。そのためには働きやすい環境作りが不可欠であり、AIがそれを後押しする。こうした構図が思い浮かぶ。

▼地方の企業からは地元採用に力を入れる、地域との連携を強めるといった声が聞かれた。先日、山間部の農業法人を訪れ、そのことを実感した。

▼野菜を生産するベンチャー企業。技術や生産品には自信を持つが、縁のない土地で事業を始めるには苦心することも多い。まずは地元の行政や教育機関に足を運び、つながりを作ることを重視した。

▼不安だった従業員の募集には予想を上回る応募があり、その後も口コミで人が集まった。人口減の地方においては、従業員も顧客の一人となる。商品イベントやお祭りに出店すると、あっという間に売り切れるようになった。社長は喜ぶ。「地元に贔屓にしてもらい、これほど心強いことはない」と。

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