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業務用キーコーヒーが業務用提案会 目玉は直輸入のフレーバーシロップ「SHOT」
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

キーコーヒーが業務用提案会 目玉は直輸入のフレーバーシロップ「SHOT」

 キーコーヒーは11月6日、東京都立産業貿易センター浜松町館(東京都港区)で業務用提案会「フード&ワイン提案会2025」を開催し、店舗運営の活性化を図る提案を行い顧客である各店舗との関係性を強化した。

 提案会の狙いについて、同社の柳雅人執行役員事業本部長は「売上や収益の拡大という面もあるが、ご提案を通してお客様との接点を確保したいという目論見がある」と説明する。

 同提案会は今年、名古屋と大阪でも開催。髙橋正行事業本部事業推進部長は「今後は福岡や北海道などでも開催を検討している」と語る。

 提案会で目玉としたのは、同社がニュージーランドから直輸入しているフレーバーシロップ「SHOTT(ショット)」。今年7月には新たに「レモン」の取り扱いを開始し、計12種を展開している。

キーコーヒーの髙橋正行氏㊧、柳雅人氏
キーコーヒーの髙橋正行氏㊧、柳雅人氏

 「『ショット』は人工着色料・香料・甘味料不使用というナチュラルな製法が特長で、ホテルなどでもご好評を博している」と柳氏は胸を張る。

 髙橋氏は「大阪・関西万博ではブースを出展された取引先さまに採用していただき、高いご評価をいただいた。コーヒーに入れるシロップとしても、ドリンクの商材としても活用でき、今後、年々フレーバー数を増やして拡大していく」と意欲をのぞかせる。

 直近の業務用市場について柳氏は、「コーヒー以外の食材や消耗品が値上がりしており、人手不足も続いているが、インバウンドや国内観光客が盛況でチェーン店さまやホテルさまは良いスコアを出している。宿泊施設は新規の建設やリブランディングもあり、業界再編が行われている」との見方を示す。

 地域別にみると、「特に東京や大阪を中心とする大都市圏、京都や富士山周辺などの観光地がとてもにぎわっている」とみている。

 特に大阪は、大阪・関西万博の開催および宿泊施設・商業施設の開業によって、東京よりも盛り上がりを見せているという。

 業務用コーヒー市場の課題としては、適正な価格転嫁を挙げる。

 「個人店さまは、電気代や人件費などのコストアップがダイレクトに響く。可能であれば、無理をして価格を据え置くよりも、価格を多少上げてそれに見合う価値の商品や差別化できるメニューのご提案をお勧めしていく」と述べる。

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