11.6 C
Tokyo
11.9 C
Osaka
2025 / 12 / 16 火曜日
ログイン
English
その他SDGsスチール缶 24年度リサイクル率94.4% 過去最高を更新、軽量化も進む

スチール缶 24年度リサイクル率94.4% 過去最高を更新、軽量化も進む

スチール缶リサイクル協会は、このほど24年度のスチール缶リサイクル率およびリデュース率を公表した。

スチール缶のリサイクル率算出にあたっては、市場での消費重量および国内鉄鋼メーカー等による再資源化重量を調査。その結果、24年度のスチール缶消費量は29万3000t、再資源化重量27万6000tとなり、リサイクル率は94.4%と過去最高を更新した。

リサイクル率は2011年度から14年連続で90%以上をクリアし、2025年度を目標年度とする第4次自主行動計画2025のリサイクル数値目標93%以上維持を達成した。

リデュース率は1缶当たり10.06%(3.27g/缶)の軽量化を実現。自主行動計画2025の目標「1缶あたり重量9%軽量化」を4年連続で達成した。

15日の会見で、廣瀬孝理事長(日本製鉄副社長)は、「スチール缶リサイクルの資源循環を支えていただいている関係者に心より御礼申し上げる」と語り、スチール缶は消費者・自治体・事業者の分別・再資源化の取り組みが定着・整備されており、国内で発生する使用済スチール缶は製鉄原料として再資源化されていることなどを説明した。

今後さらなるリサイクル率の向上を図っていくうえで、分別されずに一般ごみとして回収されているものなど、統計が取れない部分をいかに把握するかが課題とした。

協会では「使うほど地球にやさしいスチール缶」のキャッチコピーとロゴマークを作成。9月から協会ホームページ上で啓発漫画を公開し、スチール缶リサイクルの普及啓発を推進している。

また、飲料メーカーや食品メーカーなど、スチール缶を使用している事業者とのさらなる連携強化を推進し、来年度に向けて協会加盟の呼びかけも開始した。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。