15.7 C
Tokyo
13.6 C
Osaka
2025 / 11 / 28 金曜日
ログイン
English
飲料系飲料無調整豆乳の生産量が過去最高を記録 高まるたんぱく質ニーズに対応して勢い加速
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

無調整豆乳の生産量が過去最高を記録 高まるたんぱく質ニーズに対応して勢い加速

 無調整豆乳が高まるたんぱく質ニーズに対応して勢いづいている。

 豆乳全体でたんぱく質ニーズを取り込む中、特に無調整豆乳ではその傾向が鮮明になっているとみられる。

 日本豆乳協会の調べによると、2024年の豆乳(調製豆乳・無調整豆乳・豆乳飲料)の生産量は前年比3.1%増の41万712㎘。このうち無調整豆乳は豆乳全体の伸びを上回る6.8%増の13万7052㎘となり、過去最高を記録した。

 今年に入るとさらに勢いを増し、25年1-3月の無調整豆乳生産量は7.9%増となった。たんぱく質ニーズの高まりに着目した各社の施策も奏功して豆乳全体も勢いづき、第四次豆乳ブームの活況を呈している。

 たんぱく質ニーズは10年ほどかけて徐々に浸透してきた事象であり、その注目度合いが増したのはダイエットに対する考え方が変わってきたことにあると指摘するのは、トップシェアを握るキッコーマンソイフーズの亀井淳一マーケティング本部マーケティング推進部部長・商品企画部部長。

 「2000年代頃まで、ダイエットはカロリーや糖質を減らすというイメージがあったが、近年は糖質とのバランスが重視され、筋肉が落ちないようにたんぱく質をしっかり摂った方がいいという流れになっている」と説明する。

 無調整豆乳で領域拡大の動きもみられる。北海道産の大豆・ユキホマレを100%使用したキッコーマンソイフーズの「北海道産大豆 無調整豆乳」は近年、著しい伸びをみせているという。

 マルサンアイは、「有機豆乳無調整」をはじめ無調整豆乳が健康志向の人に支持され、好調に推移している。

 同社はプレミアムな無調整豆乳として、国産大豆を100%使用し大豆固形成分が10%と濃厚に仕立てている「濃厚10%国産大豆の無調整豆乳」を展開。大豆の風味をしっかりと感じられることで人気を博している。

 無調整豆乳のほか、機能性を訴求した豆乳などが順調に推移した結果、第3四半期(24年9月21日~25年6月30日)の豆乳事業は4.5%増となった。

 スジャータめいらくは、昨年9月に発売した「大豆にこだわり生搾り製法で作った無調整豆乳」が計画の54.9%増で推移。10月1日から展開しているプレゼントキャンペーンを機に、さらに伸長する見込みだという。

 好調要因について、同社は「原料・製法のこだわりや、味をご評価いただいているようだ。収納しやすい容器形態、口径の大きい注ぎ口もご好評いただいている」と述べる。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点