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紅茶 若年層に向けて舵を切る こども食堂、大学サークルとの連携も

紅茶業界が若年層に向けた普及活動に舵を切る。「こども食堂の支援」や「大学サークルでの普及活動」などを通して、「早い時期から紅茶を体験してもらい、将来的な紅茶の消費につなげたい」と日本紅茶協会の総会で片岡謙治会長は語っている。

タッチポイント増え「ブーム」再来

2024年度の紅茶市場はリーフティーが前年比102.5%、ティーバッグ100.7%、インスタントティー97.6%、合計で100.2%と横ばいで推移。一方、紅茶輸入量はバルク・個包装合計で1万5040t(109.7%)、今年1~3月累計は前年同期比116%と大幅に伸びた。

背景には「アフタヌーンティー」を楽しむ“ヌン活”の定着や、コンビニのカウンター紅茶販売の開始、紅茶に特化したカフェチェーンの出店、日本茶生産者による「和紅茶」の取り組みなどを挙げ、「小売店以外でも紅茶を飲むタッチポイントが急速に広がり、久々に紅茶ブームが来た」と片岡会長は捉えている。

今年で3年目となる子ども食堂の展開は、これまで東京と埼玉で月1回実施してきたが、今年から他県にも活動範囲を広げ、「最終的には全国規模での支援を通して紅茶の普及を図りたい」(秋庭浩平専務理事)考え。「年間1000人の親子を目標に紅茶の普及を図り、小さい時から紅茶に親しんでもらう環境づくりを行う」(平野孝宣伝委員長)。大学紅茶サークルでの展開も、これまで4大学と連携して実施してきたが、今年は4大学以外でも計画。中には部員が100人以上で紅茶の飲み比べイベントなどを積極的に行う大学もある。

若年層は必ずインスタにアップしており、こうした動きが進めば自ずと需要が広がると期待している。昨年のXのフォロワー数は前年に比べて1万1000増えて7万2700に達し、インスタも4000増えて2万2000になり、「今年もSNS活動を積極的に行う」(平野氏)方針だ。

こうした背景には、若年層のカジュアルな紅茶に対する関心の高さがうかがえる。日本紅茶協会は昨年夏、東京・有楽町にキッチンカーを出店し“夏はアイスティー”と銘打ったアイスティーソーダのサンプリングイベントを実施。会場では長蛇の列ができた。市販されるRTDの紅茶飲料ではなく、日本紅茶協会認定・ティーインストラクターがアールグレイのティーバッグで紅茶を抽出し、それに炭酸水とシロップを加えて提供。炭酸水で紅茶のちょっとした苦みや渋みが抑えられ人気だった。

ラーメン専門店の「一風堂」は2001年からお冷代わりにアイスのルイボスティーを提供。すっきりした味わいが油分をすっきり爽やかにしてくれると来店客に人気だとし、外食ラーメンへの展開も検討している。

「紅茶業界は、カジュアルな紅茶シーンの提供など間口を広げるために今までとは違ったところにアプローチする必要がある。これらを通して年齢やジェンダーを超えた新たな消費層の拡大を図りたい」(秋庭氏)としている。

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