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2025 / 11 / 18 火曜日
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加工食品調味料・カレー類キッコーマン新中計 売上成長、年平均5%以上掲げる
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

キッコーマン新中計 売上成長、年平均5%以上掲げる

キッコーマンは2025~27年度(26年3月期~28年3月期)を対象年度とする中期経営計画を策定した。

重点課題として「成長の継続と収益力の維持・向上」「将来に向けた経営資源の活用」「事業活動を通じた社会課題解決」を定め、連結業績目標として売上成長率(為替差除き)年平均5%以上、事業利益率10%以上、ROE(自己資本利益率)12%以上を目指す。

海外のしょうゆ事業では、引き続き主要市場の深耕と新規市場の開拓を進め、売上成長率(同)年平均6%を目指す。

北米では26年後半からの米国第3工場稼働を含め、供給体制を整備して需要に対応し、安定成長を継続する。欧州では二ケタ成長を維持。アジアではアセアンで持続的な二ケタ成長を目指す。南米やインド、アフリカの市場開拓も進める。

東洋食品卸売事業では、今後も業務用市場と家庭用市場とのバランスの良い事業構造への転換、販売体制・調達力の強化を進め、事業の推進力を高める。

国内では、収益力向上と成長軌道への回帰のための取り組みを進め、売上成長率(同)年平均4%を目指す。ITやデジタルなどの技術も活用し、提供価値を高め、高付加価値化や生産性向上を図る。しょうゆやつゆ類、たれ類などのしょうゆ関連調味料を合わせたカテゴリーのナンバーワンブランドとして市場に存在感を示す。豆乳ではナンバーワンブランドとして需要を創造し、市場を牽引。生産効率・収益力を向上させる。

成長分野への投資を含め、生産性向上・効率化、新規事業・研究開発、DX、人財、社会課題の解決など、企業価値向上のための投資、さらに株主還元も行う。また利益率の改善を第一に、資産効率、資本効率を上げ、ROE向上に取り組む。

事業活動を通じて社会課題の解決に貢献するとともに、社会課題を解決する中で事業機会を見つけていくことにより企業の社会的責任を果たす。「地球環境」「食と健康」「人と社会」の3つを重要分野と定め、取り組みを進める。

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