ニコニコのりは3月1日発売の2025年春季新商品で、ふりかけや熱中症対策、万博関連など従来と異なる展開を強化し、海苔売場以外での活路を探る。発表会で白羽清正社長は「海苔をめぐる状況は厳しいが、お客様に選択肢を提供したい」と話した。
シリーズ累計220万個販売(24年12月時点)の「熟成ジャバンのり」シリーズから「ふりかける熟成ジャバンのり30g」「同27gガーリック味」の2品を発売する。参考本体価格は各300円。
「韓国海苔の中でもジャバン海苔は好調。ふりかけ市場も伸長している」と北尾真也商品開発課長は背景を説明する。ふわっとした見た目とサクサクの食感を両立するため、焙煎・味付けして低温で熟成した後、再度焼く二次焼き製法を採用。ふりかけ売場で扱いやすいようパッケージはマチのない穴あきタイプとした。
「塩のり卓上12枚80切」(同520円)は熱中症予防に必要な塩とミネラルの摂取を訴求する。調味液に「沖縄の塩シママース」(青い海)、海苔には「伯方の塩」(伯方塩業)を使用。「厚生労働省が推奨する食塩摂取量は3~5枚分が目安」(北尾氏)とする。
開幕を控えた大阪・関西万博関連では公式ライセンス商品「ミャクミャク味極10切60枚卓上」(同700円)を2月1日に発売した。旨味たっぷりのだしで味付けしながら有明海苔の香りと旨味は保持し、口溶けの良さも特長。
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特許取得のレーザーカット技術でキャラクターをデザインした「イラストのり おしりたんてい6枚」(同360円)は人気アニメとの初コラボ。映画公式インスタグラムとのタイアップ企画も実施し、子どもたちにアピールする。
全国的な原料高に対応するため「中国産焼のり7枚」(同400円)も展開。国産に負けない味わいのある原料を選別し、九州の自社工場で徹底した検査・衛生管理を実施、安全・安心面での不安を払拭する。磯の風味が豊かな上質な国産スジアオノリを用いた「国産青のり3.5g」(同220円)も発売。ぼたもちなど青のりの新たな活用方法を提案し需要拡大を図る。
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