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2025 / 11 / 16 日曜日
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流通・飲食中部メイカン “地場良品”の発掘強化 タイパ商材や災害備蓄品も
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

中部メイカン “地場良品”の発掘強化 タイパ商材や災害備蓄品も

中部メイカンは10月17日、名古屋中小企業振興会館で秋のグループ展示会「AUTUMN EXPO 2024」を開催した。当日は、取引先関係者約350人を招待。今秋冬の新商品・注力商品や同社の重点取り組みを紹介した。

メーカー出展は172社(ドライ126社、チルド32社、酒類14社)で、そのうち新規出店は20社(ドライ13社、チルド5社、酒類2社)。総出品数は3000~3500SKU。

中部メイカンオリジナル企画は、ドライでは「愛知・岐阜のうまいもん」をはじめ、「推しの新商品」や「カレンダー商材」「タイパ商材」「災害備蓄品」などを用意。

取り扱い店が限られる飛騨の高級米「龍の瞳」のレトルト粥など、他の地方卸にはないエリア商品の発掘にも力を入れた。

チルドは、「具材で楽しむ鍋料理」「食卓を彩る 点心特集」「なまらおいしい北海道フェア」などをラインアップ。また、韓国で人気の「クリーミーヨーグルトボール」が登場。同社展示会でのアイスクリームの出品は初となる。

屋台コーナーには12社が出展
屋台コーナーには12社が出展

「屋台コーナー」には、キユーピー、創味食品、永谷園、ハウス食品、東洋水産、フジッコ、五木食品、ミツカン、オタフクソース、エスビー食品、カゴメ、イチビキの12社が参加。新商品を中心に試食を提供した。

同社の小寺仁康社長によると、今期足下の業況は4~8月累計で売上高が前年比0.6%増の43億6800万円、経常利益は同22.8%減の9500万円。売上は主力取引先の閉店に伴う減収を新規帳合獲得でカバー。一方、利益面は経費増により苦戦した。

「売上に関しては、23年秋くらいから上向いてきており、今後に関しても年内に2件の新規取引が順次スタートする」(小寺社長)とのこと。通期売上高予想では、前年比5%増を見込む。

物流事業では、自社便の強みを生かした運送事業案件で順調に取引件数を拡大。問い合わせも増えているという。

外食事業の「築地銀だこ」は、過去最高の売上水準。現在14店舗を展開し、来年には新規2店ほどを計画する。

惣菜事業に関しては、現況は厳しいものの、数年後には最低賃金の引き上げなどでSMの人手不足が深刻化し、商機も広がってくるとの見通し。

新センターについては年内をめどに土地の取得を完了する。

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