逆光線(コラム)すべては平和であってこそ

すべては平和であってこそ

北海道食材のフェアでスタッフとして働くウクライナ人の女子大生に出会った。ロシア侵攻後、様々な機関の支援で日本の大学に留学の道が開けたという。しかし10月で帰国とのこと。父親が戦地に赴くため母国に残る母親との生活を選んだ。遠い国の戦禍が急に身近で切迫したものに感じられた。

▼韓国の食品メーカー幹部と食文化の話になった。キムチをはじめ旨辛な味わいは世界中で人気を集めつつあるが、同国内で庶民に浸透した歴史は浅いという。さらに詳しく聞こうと思ったが自重した。30年以上に及ぶ日本の統治時代はデリケートな話題だ。

▼国によって歴史認識や価値観は異なる。どちらが正しいかではなく置かれた環境や教育で違いが出てくるのは必然だ。いずれにせよ互いを尊重し歩み寄る思いやりが大切。そして全ての基盤は平和であってこそだ。

▼27日に衆議院総選挙が投開票される。岸田前政権は多くの課題を残したが、G7広島サミットや韓国との関係改善など外交面で大きな成果を上げた。次なる政権にも国際社会の平和を希求する姿勢を見せて欲しい。

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